ユンケル黄帝液

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農林水産省は18日、佐藤薬品が販売する「ユンケル皇帝液」の名前が不謹慎だとして
名称の変更若しくは販売の停止をする様に指示した。

現在販売されている物に関しては販売禁止とし、19日から回収され、店頭から姿を消す見込み。

尚、佐藤薬品では、政府を相手に損害賠償訴訟も含めた対応を考慮中との事。
(読杉新聞)

な~んてニュースではないですが‥食事をする上で、いつも畜産農家にはお世話になってる訳ですが
「口締疫」という病気については、名前が「ユンケルみたい」位しかわからず、どんな病気すら知らなかった。

畜産農家や獣医さんには、もっとも恐れられている病気であり‥
名前を聞いただけでゾッとする物の様だ。

では、どんな病気か?なぜ直す事を考えず殺処分(それも大量に)するのか?
私も知らなかったので調べた物を引用しながら、話を進めてみたいと思う。

まずは、私の疑問。
ニュースで、やたら病気の名前は聞くが、それが、どんな病気か?言ってない‥様な感じである。
(少なくとも昨日のNHKでは) それが調べるキッカケでした。

<以下引用>
口蹄疫(こうていえき、学名 Aphtae epizooticae、英語: foot-and-mouth disease、通称FMD)は、家畜の伝染病のひとつ。偶蹄目(豚、牛、水牛、山羊、羊、鹿、猪、カモシカなど)やハリネズミ、ゾウなどが感染するウイルス性の急性伝染病。日本では家畜伝染病予防法において家畜伝染病に指定されており、対象動物は牛、水牛、鹿、羊、山羊、豚、猪である。旧国際獣疫事務局 (OIE) リストA疾病に指定されていたが2005年5月にOIEのリスト区分は廃止された。
この病気は高い伝播性、罹患した動物の生産性の低下、幼獣での高い致死率という特徴を持つ。先進国では他の家畜への感染拡大を防ぐために罹患した患畜は発見され次第殺処分される。また他地域の家畜への伝播を防ぐため、地域・国単位で家畜の移動制限がかけられることから、広い範囲で畜産物の輸出ができなくなる。これらによる経済的被害が甚大なものとなるため、畜産関係者から非常に恐れられている病気である。
(省)

症状
一般的には、感染すると発熱、元気消失、多量のよだれなどが見られ、舌や口中、蹄(ひづめ)の付け根などの皮膚の軟らかい部位に水疱が形成され、それが破裂して傷口になる。但し、水疱が形成されないケースも報告されている。「口蹄疫」という病名はこれに由来する。水疱が破裂した際の傷の痛み(細菌によるその後の二次感染も含む)で摂食や歩行が阻害され、体力を消耗する。幼畜の場合、致死率が50パーセントに達する場合もあるが、成畜では数パーセントである。しかし、上の症状に伴い乳収量や産肉量が減少するため、畜産業に対しては大きな打撃となる。

一般的な症状
口蹄疫による発熱 ひづめ周りが熱を持つという特徴がある。
・多量のよだれが出る。
・口内に水疱ができる。牛の唇。
・ひづめ周りに水疱ができる。牛の足。

感染
家畜の伝染病の中では最も伝染力の強い疾病でもあり、感染動物からの体液、分泌物、糞便との接触だけでなく病原体が付着した塵により空気感染もする。空気感染では、水疱が破裂した際に出たウイルスや糞便中のウイルスが塵と共に風に乗るなどして、陸上では65km、海上では250km以上移動することもある。幾つかの例があるが、実際に1967年から1968年のイギリスでの感染事例では、ドーバー海峡を越えフランスでの感染を起こした。また、1981年にデンマークからスウェーデンへと伝播している。

ワラに付着した口蹄疫ウイルスは夏では4週間、冬では9週間生存すると言われており稲藁や麦藁に付着して入ってくる可能性も危惧されている。

潜伏期間は2-14日であり、3-5日の場合が多い。感染した1匹の豚は1日に4億個のウイルス粒子をまき散らし、10粒子で牛を感染させることができる。

犬や猫は口蹄疫に感染しないが、ウイルスを運ぶ可能性があり、移動制限を受ける。
(↑後述する↓が、人間も同様である)

人への感染
厳密にウイルス学の立場から言えば、濃厚接触がある場合、稀にウイルス感染することがあるが、軽い発熱や口内炎になる程度で完全に回復するため、臨床学的な立場からは感染しないとされる。また科学的に実証される死亡例は報告されていない。ヒトからヒトへの感染例は報告されていない。感染した家畜の肉を食べて感染する事は無い。

ただし、感染による症状自体は問題とはならないものの、ヒトがウイルスの保有者(無症候性キャリア)となり、他の動物への感染源となるため、感染源との接触は極力避けなければならない。 なお、ヒトの手足口病 (hand-foot-mouth disease) とはまったく関係ない。


治療・殺処分

口蹄疫患畜死体の焼却処理。主に先進国を中心に、他の家畜への更なる伝播を防ぐために行われる(2001年イギリス)。発展途上国ではワクチン接種で終わらせることが多い。本疾病に対して治療が選択されることは基本的に無い。

致命的な病気ではないが、前記のとおり偶蹄類が感染する伝染病の中でも最も伝染力が強く、蔓延すれば畜産業界に経済的な大打撃を与えかねない疾病でもあるため、患畜として確認され次第、家畜伝染病予防法に基づいて全て速やかに殺処分される。

殺処分は、狂犬病のような第17条第1項による都道府県知事の権限ではなく、第16条第1項に基づく家畜保健衛生所の家畜防疫員の指示により、患畜と確認され次第、直ちに行われる。この指示書も第17条第1項に基づく『殺処分命令書』ではなく、第16条に基づく『と殺指示書』という形式で発せられる(命令の内容および効力に事実上差は無い)。

2010年5月現在、PCR診断が陽性だった場合に最終確認を待たずに殺処分される(もっとも処分が間に合わずに、待機患畜が1週間以上生きたまま農場にいる場合も多く(5月8日現在約3万頭)、豚の感染性の高さを考えると危険である)。

引用元⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB
</引用終わり>

興味がある方は引き続き、引用元を見て頂くとして…
この文章に度々「生産性」とか、近い言葉が出てくる。
これが具体的に何か?を知りたかったので検索してみると‥つまり

<引用>
牛、豚などの家畜に発生する急性伝染病で、病原体は口蹄疫ウイルス(Picornaviridae Aphthovirus)。症状は発熱、よだれ、口や蹄(ひづめ)の水疱(すいほう)、歩行障害、不妊、流産など。対策としては隔離・処分しかない。人間が食べても影響はない、とされている。日本では2000年に、92年ぶりの発生が2カ所で確認された。感染源は中国産の輸入藁(わら)と見られている。
</引用終わり>

つまり妊娠しなくなる‥のが症状で、現在生きている成畜は死ぬと言う訳ではない‥との事。

ほっとけば直る?としても、子供を生めなくなるから長い目?や、長くないんだろうけど、
どっちみちですが「絶滅の危機」になりえる病気である訳です。

直す研究をせずに殺してしまう‥これにはビックリですが
研究してる間に絶滅してしまうから‥ともいえる訳です。

で思ったのが、これ‥動物だから「この程度」の騒ぎだけど
突然変異して人間にも感染する様になったら‥と考えたら「ゾッ」としたんですよ。

人間に置き換えれて考えてみましょう。
・大人は感染により死亡する訳ではない。(死亡率は高くはない)
・子供は死亡率が高い。
・残った成人も、子供を生む事は感染以降できなくなる。

こうなった時の対策は
・伝播が早過ぎて防疫が難しく、唯一の手段は感染した者を殺すしかない
・↑が、殺す対象の者は、感染で死亡するわけではない。
・成人に限っては寿命は感染、非感染者と変わらない。

どうです?もし人類に降りかかったら‥
多分戦争なんかよりも、本当の悲劇になりそうな予感ですし、究極の選択になるでしょうね。

でも人間所詮エゴイストなんですよ。(私もそう)

それを証拠に「まだ生まれてない先の世代・自分の孫、ひ孫以降の世代の為に地球環境を考えでエコ」
なんて言葉があったにしても
「今の利便性を捨ててまでエコ」したり「面倒な事」なんか人間は絶対しない。

だから結局人間は「自分が生きてるウチに何もないならいいか」とか
口にはしないけど、皆思ってるはず。

それを否定も、卑下もしません。それが人間であり、いかにも人間らしい考えなんですもん。
そうでないとするなら「今まで築いてきた文明(特に産業革命以降)を否定しなければ」ならなくなります。


まぁ、だから、もし人間に感染したらなら‥「殺処分」は無いでしょう。
選ぶ道は「自分の老後の人類絶滅」なんでしょう。