先日のお客さん宅(アパート)の外に掛かっていたモノです。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/ookamigoya/20010101/20010101195500.jpg)
画質が悪くupでもないので画像では雰囲気しか伝えれませんが製造が「197○年」となっています。
○の部分は隠してるのではなく、ラベルに197までは最初に印字されてて、
残りの数字を製造時にスタンプで押してるからですでに消えてしまった訳ですね。
(野外で70年代から残ってたら、それはそれで凄い)
そう考えると「絶対1970年代に使うと言う時期の製造」なので
1978年(昭和53年~)辺りからは有り得ないんじゃないかと過程すると
1970年代初め~半ばの可能性があります。そうなると昭和40年代(昭和45年~昭和49年)
その消火器があるアパートの、まさにお客さんは20代半ばの独身女性です。
消火器も古ければ当然建屋も古いんですが、外見はリフォームされ、そこまでの古さは感じれません。
が、当然部屋に入ったので分かるんですが、中身も相当古い作りです。
(コンセントやアンテナプラグ(すら無かったですけど直引きです。)水栓、ドア形状、トイレや風呂にも年代は出ます。)
仕事上、性別や年齢層で「どんなアパートを好むか?」は経験で分かるので
1階かつ昭和40年代のアパートに女性が住むってのは、言い方良く言えば「かなりシブイ選択」です。
そんなこんなで、長身の大人しそうで落ち着いた雰囲気の方でしたが
(実は客としては苦手な部類。好みは‥関係ないわな。笑)
部屋の事について聞いてみると、やはり「本位ではなく、ここしか空きが無かった」との事。
大人しそうな方なのに話してみると考え方はポジティブな方で、家賃が安いから、これでもいいとか(笑)
震災で壁が崩れてるから壁(白壁)と同じテープを買ってきて補修してたとか‥との話を伺えました。
ここで普通の地区の方なら「普通リフォームしてから渡すだろ」と思われるかもなんですが
「住んでる人が出たら取り壊す予定‥だから金を掛けたくない、そんなんでもイイならどうぞ」
なんて言う態度が、震災以降の、この辺りに不動産屋と大家の態度です。
平成築だったり痛みが少ないアパートは震災前は4万程度の家賃だったのに
原発難民に県が6万の補助を出すのと難民が「いわき」に押しかけるのがあまって物件不足で
家賃が2万も値上がりして、その県の補助額の「6万~」としてる事が横行しています。
これが東京なら分かるんですが、福島の片田舎でアパートで6万とか‥普通有り得ませんからね。
(よほど部屋数が多いとか、本当に便利な所とか特別なイイ事でもなければ)
こうして市税も収めないモンが増えるお陰で市民は不自由を強いられてる訳です。
20代の独身女性が昭和40年代のアパートの1階とか、普通ありえませんからね。
さて、その女性‥ポジティブな方でしたので「古いから自由に自分らしく」しても文句も言われないだろうと
今後、色々と手を加えて行く気が伝わってきました。
変な意味ではなく、これからあの「ぷち・どくたみ荘」みたいな部屋を
あの年代の感性で「どう仕上げて行くのか?」楽しみです。
まぁ何か買ってくれればいいや。そしたら見れるから。(^^;
去る時に彼女(俺の女って意味ではないです。男性の場合「彼」ね)に
消火器の件「この消火器は私が生まれた頃の製造だから万が一の際に使ったら大変だから使わない方がいいですよ。腕なんか簡単にフツ飛びますから」と警告させていただきました。
(ってか70年代の消火器なんぞ爆弾みないなもんです。この大家や不動産会社‥どんな感覚してるんでしょうね。)