福島県道14号いわき石川線 御斉所峠の震災崩落箇所の現状

<道の概要>
福島県道14号いわき石川線(ふくしまけんどう14ごう いわきいしかわせん)は、福島県いわき市と石川郡石川町とを結ぶ主要地方道。別名御斉所街道といい古くからの街道だった。
常磐自動車道いわき湯本インターチェンジから国道6号にかけて片側2車線のバイパスもある。
国道49号いわき三和トンネルが開通するまでは、国道をISO規格背高コンテナ車が通行することが厳しかったため、小名浜港から東北自動車道など、中通りへのコンテナ輸送にこの路線が使われていた。
</概要終わり>

今回は、上に書かれている震災前に開通していた「新三和トンネル」(R49)が、本当に役立ちました。
仮に三和トンネルが駄目だった場合、国道289の田人町荷路夫峠が開通してたか?定かではありませんが
そこ経由で白河に抜けるしか手段がない所でしたから…


<事故の内容>
11日の余震後、福島の会社員が不明 土砂崩れに遭遇か
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11日にあった東日本大震災の余震後、福島県須賀川市の会社員男性(31)の行方が分からず、家族から須賀川署に捜索願が出されていたことが県警への取材でわかった。同県いわき市の県道では複数の場所で土砂崩れがあり、県警は男性が巻き込まれた可能性もあるとみている。
県警によると、男性は11日午後、いわき市常磐関船町で仕事をしていた。この場所と勤務先を結ぶ県道で土砂崩れがあったという。同市田人町(たびとまち)石住(いしずみ)では土砂崩れで家屋3棟が埋まり、住人の女子高校生(16)ら男女3人が死亡している。
2011年4月14日11時38分
</内容終わり>

この土砂崩れがあった頃は、私はPCでの通信手段を失っており…
と、言うか、まさに「いわき市南西部を震源とする震度6弱」の時に
震源の真上付近(植田町佐糠)で仕事をしていて、
目の前の家のサッシがバタバタ落ちたり電柱が目の前で斜めになって
命からがら自宅がある、いわき市北部に帰った訳ですので、この件を良く聞きもしてなかった。

この地震の翌日12日にも震度6弱があって、同じ「いわき~石川線」でも

別の箇所が「山ごと崩れ落ちて道路を塞いだのですが、それとは別の箇所です。

今回、その災害後に初めて通ったので何枚かの画像と動画を紹介します。

↑場所はここ。

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文字で書くより画像で説明した方が早いので上の画像をご覧下さい。
県道の本当のラインは黄色線のラインであり、川の対岸へは渡る事はありません」でした。
=つまり道路が川の対岸に渡ってる部分の黄色線の部分が崩れた所となります。

上に挙げた「湯本と遠野の境の別の土砂崩れ箇所」は、崩れた上にダイナミックに仮設道路を作りましたが
ここは川(の谷)が近く、そう言う復旧はされなかった様です。
また本来は家屋があった場所で人が亡くなってますからね。

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あまりにも山の上から崩れた為に、大量の土砂が流れ
本来の道があった箇所は対岸からは土留めやブルトーザーが無ければ分からない程になっています。

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この角度で見ると本来は道が直進だったのが分かりますよね。

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仮設橋です。
別の場所で仮設橋ではない新しい橋を掛ける工事を見ていると橋台工事に1番時間が掛かる気がします。
ですから緊急で橋を掛ける場合は、この様な橋台が1番時間短縮になりますね。

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地震前は多分右岸の山の様に木が茂っていたと思われます。

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上の土砂崩れ場所より進んだ辺りです。本来は、こんな感じだったのではないか?と…
ココがイキナリ崩れて、ああなるんんだから用心もクソもあったもんじゃないですよね。

最後に動画です。(遠野→古殿方向)

今後、この箇所の本格復旧は、どうするつもりなんだろう…と考えてしまいました。
このまま対岸ルートの方が安全ですが道の線形が良くない。(大型には)
橋も架設なので耐用年数は数年でしょうし。

地図を見ても現場を見ても、ココは確かに元から線形は良くありません。
その他にも「いわき石川線」は、そう言う箇所が以前は点在してましたが隧道化で線形改良が進められました。

現在隧道になってる箇所で谷川の旧道が土砂崩れで完全に埋まってる箇所を見ると
トンネル化が妥当なのかなぁ…とも思えますが…色々シガラミありますからね。
文章で書く程単純ではないですよね。