生活保護のプリペイドカード支給 賛成派が80.1%

<引用開始>
生活保護受給者が、生活保護費をギャンブルなどに使ってしまうことも時々取り沙汰されるが、大阪市生活保護費の一部をプリペイドカードで支給するモデル事業を実施すると発表した。

 これについて、ヤフーの意識調査で「生活保護費のプリペイドカード支給、どう思う?」という調査を実施中。

 2月4日まで行われるこの調査、「過度な飲酒やギャンブルを防げるので賛成」が43.6%でもっとも多い。「家計の収支を把握して自立を助けるので賛成」「生活保護費が適正に支給されてるので賛成」と合わせた「賛成」派が80.1%となった。

 反対派は「使える店が限定されて不便が生じる」がもっとも多く7.0%。「金銭給付の原則に反して違法なので反対」の6.6%などと合わせて17.6%だ。
</引用終わり>

さて、この上に挙げられてる「現金以外の支給」手段である
「代替券(つまりフードスタンプ)」に対して意見があるから記事を書いてる訳ではないし
その件については、語る気がないので、それを期待してる方はココで読むのを辞めてページを閉じた方がいいです。
(ってか、なんでもかんでも横文字にするのが「どうか?」とは思う。フードスタンプとかさ。ちゃんと適切な日本語もあるでしょうに。)

今回言いたいのは「80パーセント」って言う数値。
そもそも、この数字自体が「こう出ました」って幾らでもイジれるんですけどね。
(極端にいえば私がここで90でも40でも幾らだけ書き換えれる。)
この数字が本当だとして、偏り過ぎではないか?と思うんですよ。

所で、世間一般の方々は「生活保護を受ける人」と、どのくらい接点があるのでしょうか?
自ら保護を受ける者と名乗らない限り、それなりの接点がある職の人しか、知りえないんじゃないかな?
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この上の文章に出てくる「遊んで豪華に暮らす保護を受ける者」が、本当に存在したとして
保護を受けずに仕事をしてギリギリの生活で暮らしてる人、2人が並んでたとします。

人の内面は見て分かるものではないのは当然として、他人を見る際には外見で人間は判断する傾向が強い。
後者(仕事してギリギリ)の人の方が、ボロボロの服を着てて、持ち物もホコロンデるのではないでしょうか?
おかしな話で、生活保護者に対して、ここまで叩きが横行してても、見た目での判断基準は
保護者に見えるであろう外見をしてる者は、実は仕事をして自活してる後者になります。
なので外見からは判断なんか付きません。

さて、医療関係者(保険証が特殊なので分かる)役所関係者や民生委員は台帳を見る立場ですから当然として
私の仕事も、何となく「そうだろうな」って分かる立場でもあるのですが(客宅に行き室内に入るので)
生活保護を受けてる人なんで、本当にギリギリの生活をしてますよ。

テレビやネットで言われる博打打ちやら、普通の人もしない様な贅沢な?変な?金使いの人なんて
ごく一部の異端だと思います。

仮にテレビで自分の職種と同じ人間の者が、どえらい犯罪を起こして
ワイドショーで「この系統の仕事の方は、こう言う犯罪を犯す傾向にあって」なんて騒いだら
「そんな異端を見て、全てを一緒にするな!」って言いたくもなるでしょ?
それは生活保護者だって同じなんですよ。
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その異端を取り出して「生活保護者は…」と決めつけるのは非常に間違いです。
それが世論(テレビやネットの)操作で、知りもしないのに、生活保護者の実態を知った気になって
出た数字が「80」って数字なんだと思います。

幾ら何でも本当の実態を知ってれば、それでも厳しい考えの方が多く、
それで傾いたって60~70程度がイイ所と思うんですよね。
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とにかく、テレビやネットの「生活保護者の実態」が、あれが全てではない。
中々「生の保護者」を知る機会もないか?とは、思いますが、そう言う世論操作に流されず
なるべく自分の目で見た実態に基づいて考えるべきと思います。

さて、長くなってますが、もう少しだけ。
仮にスタンプ制にしたとしても、今度は小売店や販売店に負担が掛かる事も、忘れてはなりません。
現金ではないですからね。

すくに「使いまわし」出来ない訳で、役所(仕事が遅くて有名)に申請して現金化…する訳ですが
仕事をしてる人間にとっては、役所に申請を出しに行く手間が掛かってくる訳です。

まして、現金ではないので、不正を防ぐ為に面倒な書類を書かされたり、
受給者が持ってる手帳?の様なモノと翌月のすり合わせまで現金化できなかったり。

でも小売販売店仕入れは現金(若しくは帳簿上の金の数字)で仕入れてる訳ですから
手間ばかり増えて「たまったもん」じゃないと思います。

私は陰謀論者では、ありませんが(と自負してますけど(^^;)
どうにも、この生活保護者の叩き~の流れは、何かウラがあるんじゃないか?と思います。

今の日本、一寸先は闇って感じは、相変わらずです。
自分が突然職を失い、再就職もままならず、
やっと再就職して慣れない仕事で頑張ったら健康を害して働けなくなったとか
自分が「受ける側」になるケースだって、心の底から否定できない訳です。

この問題「自分は、そんな風にはならない」と言う気持ちではなく
自分の身に置き換えて考えてみると…

生活保護とは、今まで働いて税金を納めた者の「権利」と言う事も忘れてはなりません。