弥勒沢炭鉱資料館/弥勒沢=ミロクザワ

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以前から気になっていた場所なのですが、昨日の記事を書くに辺り、検索ついて…に出てきた
この資料館について書かれているページを見て…これは「明日行ってみるしかない」と思い立った訳であります。

駅名標の画像は、ちょっと鉄臭いですが、鉄はコレだけ。
なので鉄にしか興味の無い人は、行っても見当ハズレです。
古いものが好き、メカが好き、自分の知らない時代を知りたいって人には向いてます。

別に若ぶってる訳ではありませんが、会社の退職間近の層の人や
親に話して、驚かれたのが「石炭が燃えてる所を知らない」って言うか「生の石炭の塊って何?」ってのが
私の世代であります。

確かに若者って歳でもなく、見事なオッサンであり、同級生に慢性疾患もチラホラ出掛けてる年齢ですが
「石炭の生活」を知る世代ではなく、物心が付いた頃には「石油に囲まれて」いて
蒸気機関車は姿を消して」ました。
「石炭」は、私には「目新しい物」であって、「燃える石」とか、不思議なものです。

ただ…こう言う過去の遺産や産業に目を向くのは、私の様な歳になってから…だと思います。
若いウチは「自分も現役なら周りも現役」ですからね。それで満足してしまうものでしょう。

自分が「過去」に、なりかかると…途端に「自分の知らない過去の時代」に興味が向くのかも知れません。
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(つか、婆ちゃんの温泉に小学生の頃に付き合った際に、興味があったのは温泉の手前にある鉱山トロッコだった…とか言う下地はあったり。笑)

さて…
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この資料館が他の炭鉱資料館と違う最大の魅力は「ガラスケース越し」ではなく
目の前に触れる状態で展示してある点です。

でも、あれです。元々「新品の状態」の頃も知らないので、どう扱ったらいいか?分かりませんし
貴重なものなので眺めるだけでもガラス越しではないので十分満足できますし
手に取って破損をする者が後を経たなくなればケースに収められてしまう可能性もありますので
是非、触るにしても「そっと」撫でる程度にしておきましょう。

物だけではなく写真で炭鉱の全盛期の頃と、今の対比もされており文章も沿えられてるので
(こう言うのは、まぁ私がココでヤってる通りで、かなり好き)
1時間程、見入ってしまいました。やぁ。ほんと、こう言う場所は誰に気を使う訳でもなく1人で行くのが
マジでベストですね。

そんなこんなで見入ってると、この資料館の館長さん(と勝手に命名)の「お爺さん」が姿を現してくださりました。
結構な御歳ですが、訛りはあるとしても、かなり言葉の丁寧な方で、大体の想像は出来たのですが
生まれ年を聞いたら「大正15年」生まれだそうで…やはり戦前生まれの方は言葉が違う。
ほんとうに正しい日本語を使うし、それが無理なく出るんだから凄いや。

って言うかマテ。この方、ウチの祖父の15歳年上ですよ。これって凄い。
ちなみに祖父は私が小学6年の頃の昭和58年に他界してしまいました。
もっと生きててくれたらな。自分が、一応の大人になって、大人の男同士として
話たい事、教えてほしい事、聞きたい事が沢山あったのに。

この館長さんの凄い所は、たまたまなのかも知れないけれど
私が言いもしないのに「私の仕事」を、ザッとですが当てて来た点(^^;
びっくりして鳩が豆鉄砲クラった様な顔をしてたら笑ってらした。

あと「住んでる場所」とか「年齢」とか「ほんとの所の職業」とか、自然に普通に質問下さる訳ですが
今の時代、色々煩くなって、こう言う事が「話のキッカケ」として気軽に聞けない昨今。
あ~そういえば私が20代頃までは、こんなのから会話が始まるのが普通だったなぁ…と。

ほんと。今の時代で「聞けば、それを悪用して何かされるかもしれない」と
もう、最初から相手を疑ったり、探ったりと、マイナスから始まるし、疑って掛かってますもんね。
そうするとキッカケもないので、よりいっそう会話も減ってしまう訳で…

まぁだからって、この方の様に私の様な年齢の者が聞いても通る世の中ではありませんし
中々難しい昨今ってか、人間が人間を追い込んでる様な悪循環をしてる気がします。
(女性がストーカーとか騒ぐ様になってから婚期が遅くなったり未婚率がウナギノボリになったりね。)

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話が弾むに弾んで1時間位喋った所で、ヘッドランプを点灯してくださいました。
電圧は2.5Vと、今の規格では、あまり聞かない様な電圧との事です。

下に繋がってるバッテリーは、すでに昇天しており、何とか点灯しようと、最初100V(AC)を掛けたら
火花が飛んだ!とか…チャレンジャー過ぎです(^^;しっかし2.5Vとは…どんなバッテリーだったのやら。

あと1番暗い奴(画像では左から2番目で角度が1個だけ違う奴)は、御自分で被っていたものだそうです。
で、電球が悪いのではなく、配線が腐食してしまい電気抵抗が高くなってる為だそうです。
その他の物は電線は新しいのにしたそうで、見ると1996年の文字が入っていました。

しっかしあれですね。昨今のLEDに慣れた目で見ると、えらく暗いです。
これで坑道の中で重作業してたとか、信じがたいです。

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外に出ると駐車場の端の方に狸堀の坑道がありました。

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お~これが石炭の層か!層だと言われて始めて気付くと言うか、この黒い部分が燃えるとか…う~ん。
自然はすげぇや。

どこかで聞いた事があるけど常磐炭田は海に向かって下に傾斜してるそうです。

とにかく、資料、展示物よりも話で盛り上がってしまい…うむ、また行こう。笑