市営住宅

以前から気になってた住宅です。市営と言っても現在の「いわき」ではなく
作りからするに「常磐市」だった頃に建てられた年代のもの…と推測されます。
(窓がサッシではなく、ドアが鉄板ドアではない。)

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面白い?事に、この町の市営住宅は1階が店舗(商店)に、なっています。
他所の場所では、そう言う作りも見かけるかも知れませんが、同市(現いわき市)内では、あまり類を見ません。
建設された時代も時代で、車社会ではない頃、駅から離れれば田圃や野原が広がってた頃なので
この場所は、とうぜんですが「駅前」にあります。

以前から気になってたのは本当に駅前のですが、
少し離れた市役所支所の近くに、もう1棟。そして画像は後者の方です。

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ここは上の画像から上がった2階の居住スペース(市営住宅部分)
もう21世紀になってからも15年。平成になってからも27年ですが…ここだけ昭和です。
そして現在でも立地が良いせいか?人が住んでいます。

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古い作りなのは当然としても、その時代の一般住宅の作りから比べても、かなり上級な作りだと思います。
市内で他に見る市営住宅では、こんな凝った作りは他に類がないと思います。
(同世代頃?に、旧・平市の五色町市営住宅がありますが、あそこは…比べられないくらい貧相です。)

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ここは伺った先である、御客さん宅の玄関と、その脇の窓です。

流石に室内は、撮影させてくださいとか、言う事すら失礼なので、言いもしませんでしたが
立派な床の間やら飾り棚があって、当時の一般住宅よりも間違いなく金の掛かった作りで
「こんな住宅があるんだ」と驚いてしました。

私的には自分が生まれる前の様な古い住居が好きです。床板とか、柱とか凄く立派な板を使ってますからね。

現在の様な「同じ市」になってしまった場合、同世代の住宅は、どこも似たり寄ったりの作りとなります。
それが証拠に、いわき市合併後の住宅なんか、どこも同じです。

この住宅の立派さ…は、当時「常磐炭鉱」があって、いかに「常磐市」の財政に余裕があったか?だと思います。
まして、その町の玄関である駅前の公営住宅ですからね。

そして五色町のケースですが、あそこは名前の通り「元は色町」であり、それを潰した後に作った団地で
当時は、そう言う事を凄く気にする空気が今よりもあった訳で、そんな「出来たら避けたい」場所に作る住宅なので
まぁ作りも「それなり」なんだと思われます。

あ、そうそう「市合併前」に建設されてた根拠?証拠ですが…
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これは現在(ちょっと前)の航空写真です。赤のマークが着いてる場所が、今回の建物。

次に昭和36年に撮影された航空写真。
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現在とは道が変化してたり駅前の建物(何ですかね?これ)が、変わってるので
上と同じ位置で切り出してみましたが、この時点で、すでに、この住宅があるのが分かります。

と言うか駅の反対側の炭鉱長屋がハンパじゃないです。その長屋から比べると
当時はコレが、憧れの住宅だった事もうかがい知れそうな気もしますね。

つか駅前にある長い屋根の大きな建てもの…何だったんだろ?
祖母なら間違いなく知ってた筈なんだけどなぁ…もうそろそろ亡くなって20年かぁ…
俺が死んでから、あの世で再開した時、覚えてたら、聞いてみる事にします。