もはや人間の一生の記憶はHDD等の機械記憶装置に1秒一寸違わず記録…

出来て、必要な時に引き出す事が出来る…程に、
記憶装置の容量は簡単に増やす事が可能な時代にまりました…
そして、それが実現すれば自分が好きな時に好きな場面や時を引き出す事が可能に…と。
そんな話題をテレビでチラッとみました。

~こんな話題を聞いて、喜んだり楽しめるのは子供くらいなんじゃないかと。
少なくとも少子化と騒がれる昨今、そのテレビを見てる大人が圧倒的多数である現代。
その多数は「そんなもの必要ない」と否定する事でしょう。

仮に否定しないで歓喜する人は、多分「サイコ」だと思います。
や、まぁ引き出せる様になったとして、それをヤったら、真っ先にブッ壊れるのがサイコ人間かもですが…

人は、良い事も、悪い事も、覚えていたい!と念じる程に思った事も
忘れてしまうもんなんです。

…残念ながら…←とは言いまえん。
残念ではなく、これは「素晴らしい事」なんです。

人間が忘れる事を失ったとしたら、多分殆どの人は自分の過去の過ちに耐え切れなくなって
自ら命を絶つ選択を選ぶでしょう。

いや、それを選ぶ人が当然で、それでも「生」を選択する人なんで「キチガイ」です。
そして世の中「キチガイばかり生き残り」とんでもない事になってしまうでしょうね。

世の中には「自分に都合の良い事だけは記憶していて」「自分に都合の悪い事は忘れた」と言う人が居ます。
例を挙げれば男女で喧嘩になると、女性は「以前の事を持ち出して男性を責め」ますが
これが通用しなくなります。
(ってか殺し合いになるんじゃねぇか?下手したら。喧嘩なんか両成敗であり片方が悪いなんて事はないわけで)

と言うか。良い事だけ…ならイイかもしれませんが
悪い事も含まねば良い事のツジツマが合わなくなりますから
結局、良い事、悪い事、両方の記憶が必要になる訳です。

人間、生きてれば色々な感情があります。
今まで「1番嫌だった時の自分の感情」…どうですか?
多分今、真っ最中でなければ思い出しても感じれないでしょ。
今真っ最中なら、その気持ちが、その記録を思い出す度に「寸分違わず再現される」んです。
そんなモン耐え切れないですよ。何度もかくけど耐え切れる人は異常です。

とかく世間的に「忘れる」って事は、あまり良いイメージでは無いとは思います。
それと、上でも書いた通り「自分に都合の悪い事だけ」忘れ、他者を責めるってのは
演技であらば、かなり狡猾であるし、真性ならば「病気」です。
(病気=そんな事は無かったと自分に暗示を掛けるウチに、その本人はマジメに無かった事と記憶を塗り替える)

そう言う場合を除いて、自然に全域がボヤッと忘れるって事は「人間の防衛反応」であり
自分の身(心)を守る反応ですので、正常な事であり、必要不可欠な事です。

まぁ、だらだらっと長々書いてしまいましたが、記憶の保管なんか絶対したくありません。