MT54の音を聞けるのも、あと20日かぁ‥

常磐線から415系(1500番台)が、3月24日を以って引退する事になりました。
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震災前に住んでた家は駅前100m位だったので、駅の発車ベルも、喧騒がなければ聞こえてきました。
現在住んでる家も駅からは離れましたが線路からの距離や、直線の通りを抜けると線路がある‥
って環境は、似た様なもの‥ですね。

先ほど、自分の車の中に忘れものを取りに行った時に、線路を走行する列車の音が聞こえてきました。
現在住んでる所の沿線は、昭和の頃からロングレールの区間で、電車の走行音の代名詞?である
「ガタンゴトン」は、聞こえませんが、上の画像の電車のモーター音(MT54)が良く聞こえます。

このモーター音に関しては回転が低い「駅前」よりも、現在住んでる「駅間」の間の方が回転数が高くなるので
かえって良く聞こえたりしますよね。(ましてMT54ってモーターはウルサイ分類ですし。)

あ、言ってみたらあれです。駅間の踏切。踏切待をしてると、電車が、その音を立てて通過します。
電車に詳しくない方向けに書くと、電車だからって全車両にモーターが付いてる訳ではなく
モーターが付いてる車両と、それに繋がってるだけで、動力の付いてない車両があります。
なので、踏切待ちをしてると、モーターの音が下がったり上がったりに聞こえる訳ですね。

415系1500番台は、昭和60年代頃から、平成に入っても作られた?車両でしたっけ?
とにかく、私が高校生で毎日電車通学してた昭和末期の頃に、作られた車両です。
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今では信じられないでしょうけれど、当時はまだ「非冷房」の車両も走行していました。
それは1500番台と言う銀色の新しい電車ではなく以前からある白い電車の方でした。

2輪の免許を取る前は駅まで自転車だったのですが、夏に自転車をコイで
駐輪場に停めて駅まで歩き、ホームまで歩いて‥そして電車が来る時
駅のホームは少し曲がっていて、入ってくる電車の横も見えるのですが
「非冷房」の車両が来ると「ゲッ」って思ったんですよね。
(横の窓が全開で開いてるから分かる訳です。笑)

駅から出るまで暑いし、走行すれば、確かに走行風が入ってきますが‥
当時は、まだ、こんな私でも洒落っ気があったのですが髪なんか朝からグチャグチャですから。

そんな時、この1500番台は「必ず冷房がついてる車両」って事で
高校生で幼心って表現は変ですが「幼心に今日はラッキー」って思いました。
(あとエアサスなので乗り心地もいいですよね。白い方はコイルサスで跳ねが結構凄かった。)

ただ、この1500番台「ボックス席が無かった」ので、同級生の友人と
1ボックス占有して盛り上がれないって部分は、当時からイマイチでした。

その後先に2007年頃に白い方は引退し、この辺の常磐線からボックス席が無くなってしまい
この1500番台も引退して、新しいボックス席がある車両が来る様にならないかな‥なんて思ってました。

でも考えてみたら、この415系1500番台が無くなると、
もう日常的に「MT54モーターの音」が聞けなくなるんですよね。
非常にマニアックな事(電車のモーター音)のことを語ってる様ですが
私が物心付いた頃は特急も急行も鈍行もギア比は違えとMT54のモーターを積んだ電車ばかりでした。
そしてそれは首都圏に行っても、同様でした。

今度の新しい電車(531系)のモーター音は、とてもイイ音で
今までウルサイからって避けてたモーターの付いてる車両にワザワザ乗るくらいなのですが

それと比べると今までの電車は本当に煩くて、モーターの付いてない車両に乗っても
隣のモーターの付いてる車両から音が聞こえてくるくらいでした。

ちなみに停まってる時も冷却ファンの音でウルサイです。
なので電車=うるさいものって認識でしたが(機関車が客車を牽くタイプは停まるとシーンとしたものです。)
最近の電車はインバータ制御なので、停まると客車みたいに「シーン」としてますよね。

なので、そんなに今まで意識してた程でもないのですが、嫌でもウルサイから聞こえた音。
物心付いた頃から、電車っていえば「コレ」って音が、消えてしまうのは、何か、やはり寂しいですね。