「原発事故で精神的苦痛」と都内男性が提訴 東電は争う姿勢

<引用開始>
 東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡り、不十分な情報公開などで不安が増大し、精神的苦痛を受けたとして、東京都内の臨床心理士の男性(46)が東京電力に10万円の慰謝料を求めて東京簡裁に提訴していたことが19日、分かった。同日開かれた第1回口頭弁論で、東電側は争う姿勢を示した。
 男性は訴状で、東電の情報公開について「正確な情報を得られず、恐怖感や不安が高まった」と主張。「事故が起こらないよう十分な対策を講じるべきで、対策が不可能であれば原発建設を断念すべきだった」としている。
 東電は、原発事故を引き起こした東日本大震災は「関東大震災とは比較にならない規模」であり、「異常で巨大な天災地変について、対策を講ずる義務があったとまでいえない」として、請求棄却を求める答弁書を提出。また、男性の居住地である都内については「人体に被害が生じるレベルの危険性はない」とし、都民が「極度の不安感、恐怖感』を持つような状況には至っていないことは明らか」と主張している。
</引用終わり>
まぁ‥何だろうねぇ‥これが東電のホンネですかぃ?
福島県民にも同じ事が言えるんだろうか?

訴えを起こしてる方の
「東電の情報公開について「正確な情報を得られず、恐怖感や不安が高まった」
これは、政府にも言いたいよね。風評(実害なのに風評風評言ってる某市の市長のそれではない)と言うか
国民全体が疑心暗鬼になってるのは、まさに東電の政府のせいだし

大体「直ちに」とか言うなら具体的に「どの位の期間」から問題出るか?明らかにすべきだし
出来ないなら「直ちに」ではなく「とりあえず避難」だしね。

都民が「極度の不安感、恐怖感』を持つような状況には至っていないことは明らか」
↑都内でも水道水から放射性物質が検出されて摂取制限まで出てるのに、
それはネェだろ!って感じ。

こんな事を言いながら避難所で頭下げてるの‥
「結局形だけでしか詫びてない」と取られてもしかないんじゃないかな?

まぁ、これを素直に認めたら、それこそ「莫大な訴訟請求」が着そうで認められないんだけどさ。
でも私が思うに東電は福島県民の、ごく一部の双葉郡の避難民に避難所でしか頭を下げてないけど
国民全体に頭をます下げるべきなのに「シャシャラー」としてるもんね。そのズ太さには呆れる。

キッカケは地震だったかもしれないが、その後のグダグタは
「わざと爆発させたかったんだろ?」としか思えない対応だったもん。イメージ 1
東京電力、不祥事と隠蔽の歴史~
1978年11月2日
 福島第一原発3号機で、制御棒の脱落により日本初の臨界事故が発生。2007年3月まで隠し続ける。
1989年1月1日
 福島第二原発3号機で、原子炉再循環ポンプ内が破損し炉心内に多量の金属粉が流入
1990年9月9日
 福島第一原発3号機で、主蒸気隔離弁を留めるピンが壊れ、原子炉内圧力が上昇して自動停止。
1992年2月28日
 柏崎刈羽原発1号機で、タービンバイパス弁の異常により原子炉が自動停止。しかし、この事故を隠蔽して行政当局に報告せず。
1992年9月29日
 福島第一原発2号機で、原子炉への給水が止まりECCS(非常用炉心冷却装置)が作動する事故が発生。
1997年12月5日
 福島第二原発1号機で、制御棒1本の動作不良が見つかり原子炉が手動停止された。(国際評価尺度レベル1)
2002年8月29日
 原子力安全保安院が、福島第一・第二原発柏崎刈羽原発で80年代後半から90年代前半にかけ計29件の事故を東電が改ざんしていた可能性があると発表。
2004年1月14日
 地元反原発3団体が、柏崎刈羽原発管理区域内の放射性廃棄物が外に持ち出されたため近くの土壌から人工放射性物質コバルト60を検出したと発表。
2005年6月1日
 福島第一原発6号機で、可燃性ガス濃度制御系流量計の入力基準改ざんがあった事実を認める。
2007年1月31日
 柏崎刈羽原発1号機で、ECCSの故障偽装など定期検査時の不正が常態化していた事実を認める。
2007年4月6日
 福島第二原発4号機で、制御棒駆動装置の不正交換を偽装した事実を認める。
2007年7月16日
 新潟県中越地震により、柏崎刈羽原発3号機の変圧器が火災。6号機からは、使用済み核燃料プールから放射性物質を含む水が海水に流出。
 同機原子炉建屋天井の大型クレーン移動用車軸2本が破断。10月21日には、7号機の原子炉建屋のコンクリート壁から放射能を帯びた水が流出していた事実が判明した。
2008年1月14日
 福島第二原発3・4号機廃棄物処理建屋の、海水ポンプの配管や電動機などが破損。

(「週刊金曜日 840号 2011年3月25日発行」 より)