25‰

鉄道は鉄の車輪と鉄の路面(線路)抵抗が無い分勾配には弱いです。

車で例えるならテロテロに凍結した路面の上を走行してる様なモン…と考えれば宜しいかと。

抵抗が少ないので「電車は急に止まれない」で代表される様に「瞬間的な速度の加減」が出来ません。

でも、その代わり「少ないエネルギーで重量物を動かす事」が可能な訳です。

仮に自動車程の路面抵抗の場合、エネルギー消費が高く、それが結局は運賃に反映されてしまいます。

こちらでは田舎ですから駅間約5km(人間が歩行で1時間で歩くのが無理な距離)ですが

区間上に鉄道とバス路線があれば乗って運賃を支払ってみれば良くわかります。
(結構無理矢理な論理ですが、比較や実体験とすれば理に適ってはいます。)

鉄道の場合180円(JR)ですが、バスの場合4~500円位?ですよね。

そんなこんなて「なんでそんなに(自動車タイヤに比べれば)滑り易い物同士」なのかの説明を終わります。

上に勾配に弱いと書きましたが、日本は海側以外に平坦な土地がなく

山を越える場合は隧道や橋梁、そして勾配で越えなければなりません。

その勾配率は明治の鉄道を引き始めた頃から厳格に決められており

…確か最大で25‰(1000の1勾配。1000m先で25m登るでしたっけ?笑)だったか33‰です。

↑この辺りが詳しくない。笑

それ以上の勾配は特殊車両や施設を必要とするので、その他一般鉄道的には最大勾配になります。

車と同じで駆動輪が沢山あったり、軽かったりする場合は、勾配に強く

最近の電車では、この勾配に停まったにしても平気で再発進出来ますが

以前の機関車が貨車なり客車を牽く形式の場合駆動は先頭の機関車だけなので弱いんですよね。

で、25‰って鉄道にとって、どれだけの勾配なのか?分かる動画があって…

それを見て紹介したくて、これだけの文を書いた次第です。笑

普段は鉄道は滅多に後退しません。それは運転士がプロだから…
ですから、これだけ下がるってのはマレです。

この動画は先行の貨物列車が、何らかの理由で勾配で失速してしまい勾配で停止してしまい

動画の機関車は「後ろから押す為に救援に来た」機関車です。

動画の説明によると、この場所は25‰の勾配の中であり…と、普通は連結なんかもっての他の場所です。

登るのも難しいですが、連結にはある程度の勢いが必要。

押しすぎれば前の貨車は脱線するし、弱ければ繋がらない…

そんな状況下での連結と言う訳ですが…前進して、少しでも推進力を失うと

スーって所が、えらい勢いで後退始めますよね。ほんと鉄道にとっての25‰って

かなりの難所なんだなぁ…とか思える動画でした。撮影した方に感謝ですね(^^;