小出裕章さん『隠される原子力』

1時間45分に及ぶ御用学者ではない学者さんの公聴会の模様です。

最初から最後まで聞き入ってしまました。

時間は長いですが、彼の説明には、それだけ聞き入る価値がありました。
(明日仕事なのにねぇ‥)

開催された場所は、私には全く縁の無い「中国地方」で、これから原発が作られようとしてる土地です。

‥って言うか「この後に及んでもまだ原発なんて作ろうとしてる」ってのに驚いた。

やはり、他所の土地にとって「福島県」なんぞ他人事なんだなぁ‥と感じた。

↑この意味は「福島県をもっと考えてくれ!」じゃありません。それは誤解しないでください。

正直、もう「終わった」んですよ福島は。私が生きてるウチ‥いや。

今「生がある赤ん坊」が死ぬ頃になっても「たいした変化もなく、このまま」だと思う。

変化があるとすれば「廃れる」「過疎る」と、そっち系ですね。

おっとゴメンなさい。そんな話ではなくて

「1度でも事故が起きてしまえば人間が事故前の姿に戻す事なんか出来ない」って事。

人間がヤってる事に「絶対」なんてありません。(良く言えば、それが文明の発展に繋がりはしてる。)

動画の中でも言われてますが、仮に正常に停めたにしても

原発を造った土地は、元の姿に戻す方法すら確立されてないし

原発による利益なんぞ事故が起きて失われる自然の価値に比べたら「ちっっぽけなもの」なんですよ。

上手くいえないけど事故前には当たり前にあった綺麗な海、豊かな野山、澄んだ川。

こんな物は当たり前に、これからも続くだろうと思っていた物が突然無くなってしまうのが原発事故。

今でも山を見上げ川をみれば姿や見た目は変わらないんだけど‥

でも見る度に「でも汚染されてるんだな」とイチイチ思わざる得ない気持ち。

こんなのを「他所の県の人々には、こんな福島県民の思いを味わって欲しくない」って事です。

上に書いた他人事ってのはつまり、こんな気持ちを今、私は味わってるのだけど

それが他人事であり、まるで事故前の福島県民みたいに「ここだけは大丈夫」なんて思ってるのが

他所の県では、また「そう言う考えの方が多いのかなぁ」って意味です。だめだ‥上手く書けん。
最後のQ&Aで出る話で、今まで考えてもなかったが言われてみれば当然の話が出て来ました。

発電すれば汚染物質が出来て‥でも、それを処理する方法すら確立されてないのに原発を動かしている‥

って件です。確か事故前は「C02を出さないクリーンな発電」とかノタ回ってたけど

Co2ってのは極端な話、科学変化させれば、他の物質に転換可能です。
(そうしないのは対コストの問題でやらない訳でコスト度外視なら可能。)

その転換の過程で人々が防護服を着て作業する必要もありません。

原子力の場合、事故前から発電すればするほど、

どんな処理をしても現在の科学では消せない猛毒を生み出している訳で‥

その猛毒は、コスト度外視しても科学を結集しても解毒が出来ません。
(ソ連の経済を破綻まで追い込み国力を弱体化させた一因とも言えます。)

原子力というのは全然クリーンじゃないし、死んだ人間を生き返らせるが不可能な様に

無毒化も不可能なとんでもないモンを作ってるんじゃないでしょうか。