仮設住宅の本標識

最初は簡易な手書きに近い案内板でしたが、災害から1年も建とうとする今

何年も設置される様な、普通の標識と同じ作りの案内標識が、最近設置されました。

これは「簡単に数年で元には戻れない」って意味を表してる様な気がします。
イメージ 1

世間では、アホ政府が冷温停止宣言やら、区域を分けての帰宅制限の解除だのを騒いでるお陰で

すっかり「元通り」の方向に向かってると思われてる原発警戒区域の問題。

でも現実は「誰が帰るんだよ?」って問題が山積です。

まず、1年も人が住んで居ない家は「そじり」ます。あ、そじるは方言か?"損んじる"って意味。

まして地震で痛んだ箇所の一時修復する事も出来ずに避難でしたからね。

あと、水道が止まったまま。(地震による)、双葉郡の1部の町は電気が止まったまま。(地震による)

水道については、居住者の確認なしに復帰するのか?わからないけど‥
(いわきの場合、そうしたので、旧家の水は出ぱっぱなしになり、風呂釜が水没し壊れました。)

電気の場合、水道と違い火災に繋がる事が多いので

居住者の立会いなしには電気を復帰できませんから、停電してる町があるなら、復帰は簡単には行きませんね。

この様に「原発が単独で事故ってフッ飛んだ」訳ではなく、

まず大地震があっての災害と言う事を忘れてななりません。

翌日避難するまでの短い時間もあったかもしれませんが双葉郡の方々は「原発」の事が心配で心配で

家の補修やら、片付けなんて方向に気が回らなかったと思います。
(結果、現在でも家に戻れてないので、片付けする意味は無かったとも言え、それは正解だったとも)

片付けに関しては数日で片付けてたなら、まだ使えたのに、それをしなかったので使えなくなった‥

なんて物も、想定外で沢山あると思います。

(私が分かる程度で言えば冷蔵庫‥腐敗臭が付いてしまい、もう使えないでしょう。)

そして「銀行」とか「病院」とか、再開の目処が立ちません。

特に銀行等の「ある程度のチェーン店組織」の場合、本部が社員の健康を考え再開を認めないだろうし。

と言うか元々の住民(その土地を故郷と呼ぶ者)にとっても

1度警戒区域なんて汚名が付いた地区に戻りたい人なんて、居ないと思うんですよね。

彼らが言ってるのは「戻りたい」じゃなく「(無理だけど)元に戻せ」であり‥

もう元に戻らないのを悲しんだり、元には戻りませんと政府や県、町に断言?宣言して欲しいだけかと

流石に1年も、何も変わらなければ「幾ら故郷でも戻りたいとは思わない」んじゃないかと思います。
(若ければ若い程、尚の事です。)

ここで高齢者が「私は先が短いので放射線の影響も少ないから戻る」とか言い出すと

結果年寄りだけでは、インフラの維持なんか無理なので、若い人も警戒区域に行かなければならない。

=若い人に迷惑を掛ける結果になる=我侭って事になります。なので「そう言うのも控えた方がいい」ですね。