151系 こだま高速度試験車両の車内走行音

題名の様な動画を見ました。

昭和34年の出来事だそうです。西暦だと1961年‥今からだと5年以上前…半世紀も前です。
(当然ですが、私は生まれてない。)

鉄道の動画で鉄道以外の事から語るのは邪道かもしれませんが
この年代のカラー画像ってのは、まだまだ貴重ですし、車窓から見る
当時の沿線風景が、当時の日本の日常を映し出していて素晴らしいです。

さて音を聞くと車輪にフラットがあるみたで低速でガタガタ言ってますね。
この試験の前にブレーキテストとか結構やったのかな?

160km/hって速度ですか‥どう思われますか?
新幹線の「物凄い速度」から比べてしまうと、大した速度で無い様に見えますが
新幹線の場合レールとレールの幅が広い「標準軌」と言うサイズです。
対して、この「こだま」は在来線ですがか狭軌と言う幅です。

この前電車(鉄道)の事ではなく、車のタイヤについて色々調べていました。
その方のページに、この左右の幅について、非常に分かりやすく解説される部分を引用します。

<引用開始>
トレッドベースとは左右のタイヤの、それぞれの中心から中心までの距離。
簡単に言うと、左右タイヤの取り付けの幅。これが広がると車が安定します。
イメージ 1

「気をつけ」の姿勢で立つよりも、「休め」の姿勢の方がふらふらしづらいですよね。
http://www.taiyaya.info/inchup/01/2.htm
</引用終わり>

短いですが非常に分かりやすい説明です。
これが鉄道の「狭軌」と「標準軌」にも同様の事がいえます。

ちなみに標準軌1422mm 狭軌1067mmです。凄く大雑把ですが1mの幅を想像する時は
JRの線路幅を思い出すと理解しやすいかもしれません。

と言うか私の乗ってる車‥軽ではありませんが乗用車では小ぶりな分類ですが
タイヤとタイヤの幅は1365mmです。軽のムーブでも1280mmです。(駆動輪側である前輪)

その軽の車輪幅より狭い鉄道車両車輪に約3mの車体が乗ってるのですから
160km/hって速度が、それが「どれだけ不安定」なのか?理解しやすいですよね。
(私の車や家族のムーブで160km/hは出す気になりませんって言うか出したら死ぬもの狂いですけど)
まぁ、こんな屁理屈を考えて見ると、この実験の凄さが、より深まります。(^^;

で、この路線なんですが東海道本線の「金谷」~「藤枝」間で行われたそうです‥が
そう言われても土地感なんか、ある訳ないので地図で調べてみます。



なるほど‥かなり線形がいい(直線)なんですねぃ。

ちなみに、どうせ実験すんなら栃木県内の東北本線(当時/現宇都宮線)の方がイイ気がしたりもします‥
より長い直線もあるし…なにせ走行してる列車本数も少ないです‥が!

昭和36年では電化されてませんでしたからね。電車が走れません。笑
あと軌道状態も現在では大差が無いかもですが、当時は東海道本線以外では
160km/hも出したら、それこそフッ飛んでしまったのではないかと‥笑

この「151系」の試験に始まる積み重ねが‥

今は普通電車ですら130km/hで普通に走行出来る世の中になったと言っても過言じゃなですよね。