フィクションと現実の区別がつかない人々…の1部引用より…

<引用開始>

マンガやアニメに出てくる戦争のラストシーンは、敵の本拠地が大爆発して後腐れなく消えてなくなってくれる事が多い。きれいサッパリ決着がつき、読者もすっきり。どっちが勝っているのか、もっといえば勝ちに近づいているのかわからないような、泥沼の戦闘では読み手がすっきりしない。

ベトナム戦争朝鮮戦争などのように、結局どっちがいつ勝ったのかわからないような、曖昧な休戦状態というのは、読者にウケない。できれば敵の親玉には、絶叫したまま炎の中に消えていってほしい。
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名探偵物も同じで、名探偵が「犯人はあなたです」と指摘すると、言い当てられた犯人は、観念して聞かれてもいないことまでペラペラ自白するとか、すきを見て服毒自殺するとか、とにかく鮮やかに決着してもらわなければならない。
面倒な裁判や「ああ、あの時は錯乱してしまって、身に覚えのないことを口走ったかもしれませんが」とかのグダグダの水掛け論などは読者は見たくないのだ。裁判で徹底抗戦されて、10年後にようやく有罪の判決がでるのでは、ストーリーが成り立たない。
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敵の基地が大爆発するのも、犯人がペラペラ自白するのも、フィクションを構成する都合上しかたのないことだ。でもそれはあくまでフィクションの約束事であって、現実とごっちゃにしちゃいけない。
ましてや現実の兵器である原爆の大量の殺戮を、その後ごちゃごちゃと続く消耗戦よりマシだとか、言い出すようになると重症。戦争というのは互いの国民の命をかけた勝負なのだから、苦しみがなければならない。すっきりスマートに勝ったり負けたりしてはいけないのだ。

現実のたいていの問題というのは、ぐだぐだと無駄に解決に時間がかかるものだ。フィクションだとコロンブスの卵のごとき名探偵の鮮やかな一言で、誰もがぐうの音も出ない形で解決してしまうが、現実にはあまりそういうことは起きない。泥沼の中で消耗戦の末によくわからない状態で、誰もが関心を失った頃、いつの間にかひっそりと解決する。

</引用終わり>

この文章を書かれたみたいな分析力や表現力が欲しいですねぃ…ってのじゃなくて。笑

昨日書いた>…今回は分かりやすかったなぁ。( ̄ー ̄)ニャッ

↑この部分の件ですが、実は「わかりやすかった」⇒けどモヤモヤって終わり方でした。
私は年齢ばかり無駄に重ね脳内は幼稚のまま…なので
「それゃ出来ればスカッとした答えが欲しいけど、それが出ない」って状況な訳です。

が、この文章を拝文するに「物事は多にしてモヤモヤしてるもんだし、忘れられかけた頃に…」な訳で
今、答えが見つからなくとも構わないんだ…と思わせてくれますね。