JADE

ジェイドじゃねぇや隧道…中央道のトンネルの事故が今日になって色々詳しく報じられてきました。

トンネルの崩落って言うと、廃トンネル探索なんかで良くみる「地圧」による崩落を思ったんですが
どうにも「管理不足」やら、「点検不足」と言う言葉が踊り捲くってるんですよね。

上に書いた「地圧による圧壊」の場合も、確かに点検やメンテが重要ではないとは言わないけど
崩落があった場合は「自然災害」とも言えるのですが、今回のは早い時期から「人災」だと…

天井が崩れた!って表現は間違いないのですが、天井(が抜けて)土砂が降ってきたのではなく
天井板が落ちてきた!って話なのが、今日ようやく理解出来ました。

要は通風(排気)口を仕切ってる壁が落ちて来たって事で…
そのタイプのトンネルが今目の仇になってる状態です。

県内には山形県(米沢市)境の「栗子トンネル」が、こんな形状じゃなかったかな?と調べてみたら
やはり…その様です。

栗子トンネルは西栗子(山形県)と東栗子(福島県)の2つで構成されています。

西栗子の場合ならば、どうしても通りたくないならば、板谷駅からの旧街道を抜けて
山形県側の大沢~関根を通行すれば避けて避けられなくもないですが道がスコぶる悪く
大型とかの通行は無理ですし、これあくまで「冬季以外」であり、冬季は除雪すらされません。

挙句東栗子は避けて通るルートが無いので、東栗子を通るなら西栗子を避けるのもアホらしいです。

あのタイプのトンネルは確かに他では、あまり類がなく、当時の長大トンネルの技術の粋と思ってました。
雰囲気も、そう考えると「興味深い」んですが、
何も知らないと「圧迫感が強い気味の悪いトンネル」って感じかも知れません。

最近は、あの形状を取らなくとも壁を作らず天井にジェットファンを設置して風を流してるので
ああいうトンネルは、数は少ないかもしれませんね。
(長大道路隧道が作られ始めた初期の段階限定かも)

今回の事故まで「それが何を示してるか?」考えもしませんでしたが
設計(今となっては古さ)が同じ時期だったにして、栗子トンネルも内部は相当痛みが激しく
しょっちゅう中でメンテ工事をして片側車線を塞いでなんかやってる気がします。

ここは高速じゃないので、それも出来るのでしょうけど…高速ったら中々メンテが出来ないでしょうからねぇ。