戦国自衛隊

以前、っても相当前だけど、見た事があります。(多分中学生だっか?高校の頃)
なにせ「多感で敏感な二度と戻らぬ青春真っ只中」だったので、
洋上の船で女性をナニしてるシーンばかりのイメージが強いので(アホ。もうほんとアホ)
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今、この歳になって見てみると「何か見えなかったもの」が見えてくるかもしれない…
そんな思いで見るのが、過去に見た「邦画の映画」だったりします。
(特に高倉健さんのとかは、ほんと今見るから分かる様な。当時は何も分かってなかったとか思う事が多い)

所で以前、友人に「あの戦国自衛隊の海を含む風景のロケは、ここでヤったらしいそ」と聞いてたけど…

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あ…なるほど、冒頭で、こんな風に名前がづらづらっと…全然知らんかった。
まぁ…でも車の免許を取る前の私にとっては、相馬や原町なんか相当遠い別の土地ですからね。
つか飯舘とか、原町(現在の南相馬)とか、例の災害で、いわき以上に散々な目にあった土地とは…

戦国自衛隊って言うんだから騎馬戦で野原で、わ~っと大量の馬と甲冑着けた武者が登場する訳ですが
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当時はCGなんかあるわけもなく、再現できるったら「野馬追い」やってる原町しかない訳で…
(相馬野馬追いですが会場の広場は原町(現在南相馬)にあります。)


所で友人が言ってた問題のシーンってこれ?
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このシーンでも過去にタイムスリップした自衛隊員が「発電所が消えた」(事象ではありませんw)と叫んでます。

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その場所を教えてくれた友人(実際現地で聞いた)と行った場所は確かに川の河口付近でした。
あの位置から福島第二原発が見えるのか?までは確認してかなったけど、確かに位置関係は似てる。

その場所ってのがココ。

川の河口から北を見ると、岬が2つある後に原発がある。
ちなみに現在?ってのは変だけど手前の岬は「天神岬公園」がある岬です。

これ、ほんと現代の映画だとCGや小細工、トリックで何でも出来てしまうので
全然アテになりませんが…

当時の時代を考えると
「大量の馬と甲冑を着慣れた武者を遠くまで運ぶ事」が、当時の時代では無理だったと思います。
まして細工なしのホンモノ現地ロケですからね。

原町にも火力発電所は現在はあるけど、当時は「まだ存在しなかった」と思います。

同じ位置関係は、例の福島第一発電所でも富岡の方からみれば可能なんだけど…
津波で消えた蝋燭岩がある富岡港以北は崖ばかりだし岬は、逆に「もっと多い」と思います。

友人がココだ!って言ってたのは、あながち「あてずっぽ」や「事実を伴わない」訳じゃないんですね。

そして気になったのが、友人は「以前はもっとココ広々してたのに、変わったなぁ」と
震災前の、その頃でも言ってた言葉。
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確かに私も「ここ砂浜なくて川から運ばれた石ばかりじゃないか」と思ってました。
(画像は震災前の2000年代頃)

そこで70年代(昭和50年)頃の航空写真を見て…唖然とした。
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たしかにココには砂浜が存在してたんですね。
友人が幼い頃に海水浴に来てたなんて話。全然信じがたかったんですが(震災津波前ですら)
画像の川の河口の砂浜の下から流れこむ支流の小川付近なんか…
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まさに、こんな感じじゃないですか(・∀・;)スゲー。

でだ。上で書いたとおり「隊員」が「発電所が消えた」と言うシーン。
CGが使えない時代で馬を使う関係で原町付近じゃないとロケが出来ない…と言ってるのに
どうヤって発電所を消したか?ってのが謎になってくる訳ですが、これは「撮影」のトリックかと。

発電所発電所といってますが、上の画像を良くみると「原発の巨大な建屋」が見当たりません。
赤白の煙突らしきもの…は実は「建設クレーン」じゃないか?と。

実は上の砂浜があった頃の航空写真で発電所の方も見たのですが
この頃は、まだ福島第二原子力発電所は出来ていません。せいぜい地盤固めの頃。

戦国自衛隊映画=公開1979(昭和54年)12月
福島第二原子力発電所=建設開始=1975(昭和50年)稼動開始=1982(昭和57年)

多分ロケは発電所の建設が始まり高い建物が建つ前に「後のシーン」を撮影し
発電所の建設が始まり目立つ様になった頃に「冒頭のシーンを撮った」と想定できます…が

発電所がない」のシーンは、どうも全然別な海岸臭いですね。
それこそ、馬が登場するシーンなので、もっと原町寄りの「どこか」みたいな気がします。