コンビニの店員さん。

今回は画像とか、面白い話ではありませんので、それを期待されると、拍子抜けかも知れません。

大手チェーン店ではなく地元の小規模のコンビニなのですが
20代の頃に夜にバイトをしてた頃、
午前三時とか四時にアガって、買い物があれば寄ってるコンビニがありました。

まぁ引っ張っても仕方ないので期待を裏切りますが、若い女性ではありません。
当時の私からすれば、おじさん。‥や、今の私からでも年上の方でした。

当時は労働基準法のせいで女性は、この時間に労働が出来なかった時代で
起きて人前で働いてるのは風俗などの例外を除けば男ばかりです。
(特殊な接客‥つまりまぁ飲み屋で働く女性は別かな。)

その当時、乗ってたのが赤色のスカイラインで、その車がキッカケで
決まった時間に、そこに寄るので、まぁ、そんなこんなから、その「おじさん」と話す様になって
深夜の、その時間帯なので、誰も来ないのをイイ事に色々話す様になった。

車の話に限らず、仕事のグチやら、付き合ってる相手の話までする仲でした。

で、まぁ私にも事情があって、夜のバイトは辞めたのですが
(言っとくけど若い男だからってロクでもないバイトではありません。)
そうなると、その時間帯にコンビニに行く事もなく
まして仕事場と自宅の中間点だったので、そこに寄る事が無くなってしまった。

その夜のバイトを辞める日に、実は「その店」に寄った。
だけど、その「おじさん」に、その事を何故か言い出せず、そのまま普通にフザケ話をして店を出た。
会社を出る時ではなく、そのコンビニを出て‥なんか、その仕事が終わった気がした。
多分‥私は「おじさんにだけは、いつも通りに接して欲しかった」んだと思う。

それから数年して、ある日、友人が、そのコンビニの近くに越したって言うので
友人と深夜まで遊んだ後で、ちょくちょく寄ってみたのですが
その「おじさん」の姿は無くなってしまってました。
変な話ですが、近況とか話たかったので凄く残念でした。

私は他の店員さんに、その「おじさん」の事を聞ける様な性格でもないし
なんか、そんなまま時は過ぎた。そして今から数えると、もう20年も前になる。

今日は仕事で夕方に、その周辺に行く用事があって、そこから直帰するので
たまたま、寄ってみたら‥おじさんではなく、もう「おじいさん」って年齢の男性がレジに居た。

メガネを掛けていて最初は確証が無かったんですがレジで声を聞いて
その、おじさんだと‥確証が持てました。

何か、だからってね。「お久しぶりです。」って言える訳でもなく。
(そう言う性格なんです私は。だって相手が覚えててくれてなかったらショックでしょ?常に悪い方を想定しておけば、それ以上悪い事もなし。)

おじさんも、商品を見てレジを打つだけで顔を上げる事もなかった。
(メガネ=老眼な訳ですしね。)

覚えててくれないってより、おじさんに「歳を取ったなぁ」とか思われたくないのもあったかも。
なにせ、その「おじさん」が知ってる私は20代の無邪気で、人なんか疑う事もしない
生き生きとした若者ですもん。うん、あの頃は充実してたからね。今の俺の姿は、あんまり見て欲しくもない。

正直。おじさんが「何か病気で働けなくなった」とか、「最悪亡くなってた」なんて想像もしてたから。
単に現役で働いてくれてた事が嬉しかった。‥それだけで十分です。