松本清張

自分が物心付いて20代に、なるまで、この作家が生きていたんだ…とか今日分かりました。
それまでは下手したら自分が生まれる前に、すでに亡くなってた過去の人の様に思ってたわけで。
(それを言ってイイのは現時点で20代の方々だろう~に。ねぇ…)

彼の作品を彼の作品と思って(分かって)見てた事は、ありません。
ただ、彼の代表作の題名を聞くと「ああ、なるほど」って分かる、彼独特の雰囲気(観点)が、あるものばかり。

まぁココまで書けば知ってる人は気付いてると思うけど、ウチ(我が家)の家風(家庭環境)だと
それについては個々の判断に委ねて、家族間で語る事は、ほぼ無かった「あれ」である。
(その話題に近づくと、あえて遠ざかったり、打ち切ったり。この前なんかチャンネル変えたかな。)

人間の裏の汚い部分である「男女の欲」とか、金欲だったりと、とにかく普段は隠してる「裏の顔の汚い部分」
これに焦点を当てて、ここから小説にしたり、ゆくゆくドラマ化になったりしてる訳です。

親(家族)が嫌い(あえて見たくない、見るまでもない)な分類で、
私自身も彼の作品は本気になって、読んだり見た事も、する事もありませんでした。

…と言うか、いい歳してガキ臭かった事は何の自慢にもなりませんが
多分、彼の作品は「まだまだ青二才の20代、下手したら30代」でも、理解出来なかった気がします。

で、webに転がってた動画で、彼の作品を、この歳になってから見たのですが
流石に私も四十路にもなると、人間の裏の汚い顔も幾度となく見る(見て)様になるので
それまでの、それを知らない頃とは、その作品を見る観点が全く違ってくる。

なのでかなり、見入ってしまったのですが、まぁほんと、彼の作品ってのは
実際、中年もある程度経った頃の世代向けなのかも知らんが見入ってしまった。

と言うか、これが現実ではなくドラマではあるにして
「事実(現実)は小説より奇なり」とは言うけれど、それを超越してる様な
ここまで現実を目の前で見てるか?起きてるか?のことを、見ながら淡々と文に書いた様に
文章(物語)を書ける才能って…この人ぁ凄いわ…と、見終わった時は内容も「ともかく」
彼の文才の凄さを知った…気に、なれました。

努力すれば、頑張れば…と世の中では良くいいますが
こう言うのって才能だと思う。そうほら私。音楽を聞くのは好きだけど
演奏したり歌うのは好きじゃない。それは才能が全くないから。

こうして文も年中綴るけど、彼の様な才能なんか全然ないしね。