BAHCO(バーコ) Adjustable Wrench 大口モンキー 9029C

先日、都合上、別のページで掲載したもの‥ですが
工具絡みの話は、こちらのページがメインなので、今回、文章を多少変更と加筆しつつ転載致します。
(別箇所の元記事は削除済み。)

以前から仕事で使用してる「モンキーが」が壊れ今回新調するに当っての候補となる品ですが
お約束の様に「田舎なので売ってない」ってヲチ。(探した場所、探し方が悪いのかも知れませんが‥)

これ以上、無駄に走り回っても燃料の無駄なので通販です。
(燃料が確かに安いですが、運転するだけ事故リスクとか体力、気力、おかしい運転する奴にムカついて精神力を削がれる訳で‥)

って事でバーコ。の‥の紹介。
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以前、どこか?で書いた気がしますが「モンキー」って工具は、本気で力む様な工具ではないので、
今まで名前の通ってるモノ(高価なモノ)ってのには、あまり興味が無かったのですが

なにせ地元に売ってない、置いて無いんじゃ‥
こんな機会でもあって買わないと一生「手に持つ」事もないし。

仕事道具であれば「多少高いもの」も許される気がして何だその。
(↑心理的にです。会社にオンボロ猿の備品はあるので、それを使えって言われて経費なんかで出してくれる訳はないです。)

選択のメインは柄がゴムなり樹脂で金属剥き出しじゃない点。
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金属剥き出しは、車のシフトノブでお分かりの通り?
「熱い寒い」に敏感に同化するし、落とした時の落とした相手を傷付けたり、手にも優しくないので‥

バーコって言うと「黒い柄」のイメージが強いですし
実際、そっちのバージョンも存在してて、そっちの方が安いのですが
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「黒の方は錆に弱い」って聞いたので、これゃイカン‥と。

車イジリ趣味工具なら、使った後に手入れする余裕もあるのですが‥
仕事の時は一杯々々の事も多く、手入れなんか面倒になるんですよね。
って事でメッキのタイプを選びました。(非メッキタイプは型番の最後に「C」が付きません。)

で「錆る」のは柄の黒い部分がメインではありません。多分その辺りは錆辛いと思います。
では、どこに錆が出てくるか?って言うと‥
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黒い奴でも「銀」になってる、この画像で写ってる数字がふってある周辺とか、回すギアそのものです。

使う時には、当たり前ですが、幅を調整するのに、遊びを減らすのに‥と、その辺りを触りますからね。
手の油ったら聞こえがいいですが、要は塩分≒汗ですから。
(ちなみに私は、手の多汗症ではありません。どっちかと言うと感想肌系ですし。)

では先日、使命をマットウしたモノとの比較をば。
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長さはご覧の通りで+1cmくらい。

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車用ならパワー重視で25cmくらいのでもいいけど、仕事用なので携帯性重視です。

柄の厚さは以前のモノの方があり、今回のは平べったいので
力む時ゃ手に優しくないかも知れません。(まぁ、そんなバカ力で使いませんけど)
↑後日談ですが仕事で使ってみたら持ちやすさと精度の良さで、こっちの方が実は使い易いってヲチ。

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ナットやボルトに掛ける方も今回買った奴の方がスリムです。
スリムって言っても薄口タイプではありませんので微々たる差ですが‥

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これ名称が「大口」とか「ワイドモンキー」とか言われるタイプの所以です。
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そうじゃないタイプは柄が15cm前後くらいだと口が30mm開かないです。
30mmに開く奴は25cm?の柄の長さかあるものになります。

で、実際に両方の口を、何時も仕事で使うサイズくらいに広げてみます。
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差が分かりますかね?
以前の方は下の回すギアに掛かる部分が、口を広げれば広げる程に飛び出してきています。
この出っ張りが邪魔になる事があるのですが、新しいのは、その飛び出しがないです。

逆に口を閉じる方向にすると‥
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バーコのは反対側に飛び出しが出てきます。
ネットとかで「バーコはギアが逆」って話を良く見ますけど、こんな違いがあります。

この辺りについてが、あまり触れられてませんが
キチンと口を閉じて収納する方は「何とも見てくれが悪い」って思うかも知れません。

私は、今までは逆で「ギアが出たままになるから」と、収納の時に口をイチイチ閉じて、使うとき開いてましたが、
バーコの場合、逆に仕事で良く使うサイズに広げたままで放置出来るので、私は問題とは思ってません。

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ちなみにモンキーレンチは一般的に力を掛ける方向が決まってるもの‥ですが
バーコだけは別で、製造メーカーが、どっちに回しても良い事を明記しています。

それと、買う前に寸法を調べたのですが、イマイチ掲載が無かった場所。
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「モンキーレンチ」で1番幅が広い部分は、ここなのですが、この寸法がwebでは見当りませんでした。
(このモデルで約5cm8mm)

ちなみに重量は以前の猿の方が若干重く、新しい方が軽いです。(当たり前か)
この重量の差は「柄」ですね。
新しい方は頭デッカチ感があり、以前のはバランスはモンキーの割りには感じませんでした。

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早速、仕事で使ってみましたが、確かにガタがなく、安心感がハンパなく本気弛緩にも使えそうな感じです。
「モンキーレンチ」って構造的にガタは仕方ないと思ってたのですが、名前の通ったものは別物ですね。

実は、モンキー新調する前に、構造的なガタを避けようと
最初はクニペクスのプライヤーレンチ(バカ高い)を、買おうかと思ったのですが
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握りながら回す力を加えるってのは手首に結構な負担が掛かるので辞めました。
(や、さすがに工具単品に5000円とかはポンと出ないと言うか‥)

今まで使ってたものがガタが多かったから意識しましたが、
今度のガタの少ないモンキーなら、それで十分「事」が足りる事は分かりました。(^^;

所で、上の画像でパッケージの紙が付いてる部分にオレンジの樹脂が挟まっております。
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(パッケージを外し、樹脂だけにした状態) 左が表で右が裏です。
裏側は若干「鍔(ツバ)がハミ出して」いで、このままじゃ使い辛いので、その部分を削りました。

実は、ご存知の方も?工具好きな方なら多いと思いますが、
バーコは、アジャスタブルのギアを回した時に動く(開閉)方向が逆で、慣れてないと戸惑います。

この樹脂を反対側(通常は裏側となる部分)の方に差込んでおいて
「持つときは、こっちが表」と意識させると、その逆回転が正回転になるので、戸惑う事も少ないかもしれません。
(どうせバーコは回す方向が決まってないし。)

回す方向によって「口が広がる」「口が閉じる」の動き自体は、それで解消?も可能ですが
モンキーレンチを見て分かる通り、可動する口は片側のみです。

通常「順手」で持った場合「左側が可動口」に、なりますが
上で解説したとおりに持つと、「右側が可動口」に、なり、やはり違和感は拭えません。

なので、逆に持たず、「動きが逆」なのに慣れたり、頭に叩き込む(切り替える)必要があるかも知れません。
数ヶ月使っても、どうしても違和感が拭えないとか、そもそも逆が嫌過ぎるって方には‥
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こんなのがあります。スナップオン製となってますが、形状から見るに、まさにバーコのOEMです。
そして可動口を変化させるギア(ウォームギア)を見るとバーコとは逆向きに斜めになっています。
つまりコレならばギアを回して開閉する方向は普通のと同じな訳です。

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ただしバーコの様な「黒染め」タイプは存在せず、値段も倍近くします。(ブラントの力ってスゲーですね。)
そして、私が選ばなかったのは、確かに価格が1番ですが、もう1つが「赤のグリップ」です。
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それゃ~新品のウチは綺麗ですけどね。長く使うと、こんな風に~これ以上に汚れが目立ってくる。
車イジリ専門工具なら「それも味」のウチだから別にイイのですが、仕事用としては、ちょっと‥ね。