あれから、そろそろ6年。

アレったら震災な訳ですが‥地震に始まり津波原発と、
その後休む暇もなく「これでもか!」「これでもか!」と続いてしまい、すっかり忘れていた「ある事」を
ふと思い出しました。

や‥今日、初めて思い出した事じゃなく、時々「ふと」思い出しては、いたのだけれども‥

地震が起こった時は現在住んでる家(海からキロ単位で離れてる)の引越しの片付け最中で
旧家から日にちを掛けて、ちょくちょく荷物を運んでた頃でした。

旧家は海から数百m単位であり、文字のごとく古い家なので、あの地震で倒壊したんじゃないか?と
そんな思いで、現在住んでる家から旧家まで7km位の道のりを急ぎました。
その行動たるや、本振が収まるか?否か?には、旧家に行かなくては!と腹が決まってました。
(ちょうど家族も一緒だったので、幸いにして、そっち系は心配なかった。)

心配だったのは「猫」ね。
家財だのなんだのは、この際どうでも良かったし。

移動中に情報収集にと、ラジオを聴いてると、今まで聞いた事がない「大津波警報」とかで騒いでおり
家族に電話して旧家には戻らずに、そこで水を溜めておいて‥と連絡する。

自分が結構冷静で驚いたけど、家族は電話に出た際に
国道は混んでるから海岸線通りを車で家に向ってるとか聞いて、大急ぎで海から離れる様に指示。
‥で、水は溜めるのが間にあわなかった‥と言うか、あんだけ断水期間が長いと溜める意味もなかったけど。

で、旧家に戻り猫を探して(地震で驚いたのか?隠れていて中々見つからず)
やっと見つけて家から出ようとしたら、すでに床下まで海水が押し寄せてきていた。
(結果ですが津波で家や家財を持って行かれた訳ではないけど家の低い部分は浸水。床下浸水のちょい上)

で‥冒頭で書いた「思い出した事」ってのは
そうして潮が満ちてきてる状態の中で猫を抱えて車まで走って戻り、その場を去ったのですが
(幸いにして、家より少し高い場所に止めたのでドアを開けても海水は入りませんでした。)

家から出て車まで必死の形相で走る私を、ニヤニヤ眺めつつ友人らしき?奴と2人で
津波を眺めようと歩いていた高校生(当時)くらいのガキ。

当時は、それこそ自分の事で必死だったので、あまり思い出す事もなかったのですが
何か今思い出すと「( -.-)ノ⌒-~ケッ!死ねばいいのに」って言う感情にイマサラ襲われる。

他者を呪わば穴2つ。
幸い住んでた町では若者の死者は居ないし、
まぁ売り表現(言葉)に買い言葉で「死ねば」なんて言ったまでで、
まぁ本気じゃないと言うか、せいぜい他人だから「どうでもいい」な感じですけどね。

何でイマサラ、こんな感情が蘇るのか?不思議でなりません。
(別に若者に対しては日頃から恨みなんぞありません。上に対しては職場の件で微妙な感じですけど。苦笑)