久々にレンタルビデオ店で借りてきました。

ビデオとは書いてるけどDVDですね。DVDの中にビデオファイルが入ってるから間違いではないですが‥
(ビデオ=VHSテープの中に映像と音声≒ビデオ、以前は、そう言う意味です。)

まぁ、そんな事は、どうでもいいですね。どうも、こう言う理屈ぽい所が私の悪い所ですね。
話を進めます。

昨日仕事先で品物を納品し、元々御客さんが持ってるDVDデッキが再生出来るか?
テストをしてくれって事で、繋いで再生したら、モロに裏モノのエロビデオでした。

それが再生されても、特に物怖じすらしない御客さん‥(結構一定数います。)
何ですかね‥その‥言っては申し訳ないですが「こんな風になりたくないな」と思う反面。
そう思えば思うほど、自分も同じ人間。そう言う人間に近づいてるのかもしれない恐怖感。
何ともいえない嫌な感じに襲われました。

昨日、仕事を終えてから、まっすぐ帰宅する気にもなれなす‥
エロではないけど、帰宅してからPCで映画ファイルを検索する気にもなれないので
そんなこんなで題名の通り、レンタルビデオ店に行ってきました。

最後に借りたのは、覚えてるだけでも震災前の家に住んでる頃。
もう6年以上前になりますね。

借りたのはこれ。
イメージ 1
あと、もう1本。同じ高倉健さんの「駅」って奴も借りてきました。

世代や嗜好が違うと高倉健さん=任侠映画なのかもしれませんが
私は彼に、そう言う方向のイメージはなく、その後の「ヒューマン映画」のイメージがあります。

この「鉄道員」は、公開当時、映画館で見ました。時は1999年でしたね。
市内には離れ離れに映画館が3箇所あったけど、今は1箇所しか残っていません。
今は、その映画館は取り壊されて跡形もありません。(震災影響ではなく、その前に無くなった。)

当時、誰かと行く訳でもなく、本当に孤独の「ド真ん中」だったのですが(当時って言うか今も同じですが)
1人で映画館に行く様な性格でも本来ないのですが、この映画だけは見てみたくなって
わざわざ映画館に行ったんですよね。(当時28歳)

最後は映画館で泣くものか!と頑張ったのですが、とても我慢出来るものでもなく
映画が終わっても、収まるまで席から離れる事もままならず‥と言うか映画館で泣いたのは初めてでした。

そして、今回借りてきて再生してみたら、内容が分かってるだけに、最初からボロボロ泣いてしまいました。

劇中に「何もいい事がなかった」と、主人公に対して言う台詞がありますが
28歳当時は、それを、そのまま受け止めれたのですが

今、見ると
・自分の好きな仕事に死ぬまで就いている点。
(最後に亡くなるのも駅のホーム、それも突然死に近く、闘病で病床で長年苦しむ事もなく)

・気持ちはあるけど、それが不器用で上手く表現できないけど
それでも、自分の事だけを支えてくれてる奥さんが居る点。(先に亡くなってしまいますが)

・まるで家族の様に接してくれる仕事仲間や、同僚。そして乗客や近所の方々。

・先に亡くなってはしまうけど、自分の娘が居る点。

と、主人公は、全然「何もいい事がなかった」とは思えない
そして、中々手に入れる事が出来ないものを沢山持ってる気がしました。

少なくとも私なんかよりは、全然幸せだろうと。

子供に先立たれた親の気持ちの本当の所は、子供が居ない私には分かりません。
が、上で書いた通り「何か苦しい時に、自分の子供の事を思い出せる」だけ幸せな事は
きっと子供が居る方には、分からないものでしょうね。

話がそれてしまいましたが28歳当時、自分が絶望の淵みたいな風に感じ
たまたまこの映画を見た時には「何もいい事がなかった」って点に何とも思いませんし
むしろ、そんな風に思ったのですが

映画の主人公の年齢が、遥か先だと思ってたのに、それから20年近く経とうとする今。
気付いたら、当時の私が遥か昔で、映画の主人公の年齢の方が近未来って歳になってました。

そんなこんなで今、映画を改めて見ると
この主人公は「何もいい事がなかった」のではなかった訳でもなく、
私なんかよりも、遥かに恵まれた人生を送ってる気がします。

が、それらを失ってしまう事、それが自分には、どうする事も出来なかった事。
表現が下手で、それを最後まで相手に伝えられなかった事。

その辺りは色々とオーバーラップしてしまいますね。
私は、自惚れてる訳ではありませんが、こうして文章でダラダラと自分の思いを書くのは
ひょっとすると、他者より出来てるのかも?しれません。

そのイメージからだと、さぞかし「現実社会で言葉で表現するのが得意」に思われ?そうですが
本当に、人を目の前にして言葉で表現するのって物凄く苦手なんですよ。
(仕事は接客も含むのですが、そう言うのは仕事の会話で別物です。)

酒なんか飲まないなら、自分の本音なんか3割程度も言えてないかもしれません。

まぁ何を書いてるのか?書きたいのか?わかなくなってしまいましたし
仕事の時間も迫ってるので、この辺で止めておきます。

そう‥この映画、最初から中身が分かってるので、最初からボロボロと
いい歳した男が情けなないの何のって、でも自分的に泣きたい時にはベストの映画ですね。


追伸。私信。
例のモノは受け取りました。受け取ったら連絡すると約束していたのに
ここで報告する事、お許しください。