登山について、元「お姉さん」と多いに語る‥

先日、仕事で移動中に、御客さんとの待ち合わせ時間の調整の必要が出来た為に
コンビニで少し時間を潰す事に致しました。

狭いクルマの中に(あんまり一緒に居たくない奴と言うか出来たら話なんかしたくもない奴)居ても
何もいい事もないので、この所、少し寒いけど、外の灰皿が置いてある所で煙草でも吸いながら
ボーッと過ごす事にしました。(予め言っておきますがスマホとかはクルマの中。)

そこで店内から買い物を終えて出てきた元「お姉さん」(つまり初老の女性である)が出てきて
これから徒歩で家まで帰る前に、一休み‥みたいな感じで、こちら(日が1番当たってる)付近にきた。

「ここは座る場所がないねぇ」と、ボソッと呟いた訳ですが、こっちを見てる感じもしたので
私の感覚でいえば腰の少し下くらいにある車止め?のパイプを見ながら
「そこに座ったらいいんいゃないですか?(^^;」ったら、
「あんた私の身長で座ったらズッコケで落ちてしまうわよ。笑」って話から話しが盛り上がり
暫く色々な事を話で盛り上がりました。(10分くらい?)

彼女の話では、この前、自転車で駅まで行ったけど(5km位)
帰りに雨に降られて、その日はタクシーで帰ってきたけれど
翌日、自転車を取りに駅まで歩いてみた。(タクシー代が勿体無いので)
そうしたら以前より歩けなくなっていて、途中から大変だったとか‥
(それでも、せっかく自転車を取りに行ったのだから帰りは根性?気力だけで漕いできたとか)
「自転車ばかりで、暫く歩いてないと、体力の低下に気付かないものだよねぇ」って話。

実に考え深い話です。いや、「そうなんだ」と、随分と勉強になる話です。
やね。その。この「お姉さん」は、それでも「そうなってる自分に気付けてる」とか
「そう言う事実があるんだ」って理解して、ここで、そうして話に出せる。

これ‥なかなかどうして‥出来る事じゃないんですよ。
初老の方(歩きなれてない方)が、勢いで突然5kmも歩けるでだけで
実は「凄い事」なんですよ。

このクルマ社会の田舎に置いては‥自分の歩ける能力の限界すら知らない人が多いし
それが下手したら30代や、40代でも当たり前で、ここ数十年、学生時代いらい
5kmも歩いた事もない人が7~8割だと思います。

確かに40代50代で5kmも歩けなくはない人は居ないとは思うのですが
クルマばっかり乗っていて「自分の衰えに鈍感」になってると思います。

それに、上の話をみて「じゃ今から歩いてみよう」って腰が軽いヒトも居ない。
本当なら5kmくらいは「ちょっとした散歩」程度で、そんなに身構える距離でもないんですけどね。
大概身構えると思います。

そして何より衝撃だったのは、この方「日頃は自転車乗ってるのに」
それでも「自転車ばかりでは歩けなくなる」って話し。

や、確かにそうか‥このヒトよりも「高齢者マークを貼って危険な運転に自覚すらないで」
フラフラ出歩いてる、この方と同じ歳の方は「5kmは歩けません」からね。

途中で動けなくなってタクシーを呼んだとか、もっと「自分に堪える」結果で
こんな風に私なんかに笑いながら話せないはずであります。

が、その方でも「自転車では不十分」と‥う~ん。
その時は話が面白いから「聞いてるばかり」でしたが
「自転車に乗ってなきゃ、クルマばかり乗ってる人は‥3kmも歩けないないですよ」と
切り返す事を忘れてました。(まぁ何時もこんな感じで。笑)

クチの上手い人は、こうして即座に返すし、相手の喜ぶツボも心得てるし
そして何時の間にか自分の話にしてしまうし、とにかく人付き合いが上手いんですけどね。

まぁ、そう言う人は口が軽いしヘラヘラとかチャラチャラしてるって感じになるのかもしれませんけど。
そして相手の話を聞いてる様で、実は自分が喋りたいばかりで相手の話なんか聞いてないし覚えてない。

まぁいいや。笑

そしてこの方、20代の頃に富士山に登山した事があるそうです。
この方が20代の頃って事は、当然私が生まれる前って事ですが‥
昭和30年~40年前半の頃でしょうかね?

登山、それも「とびきりの高い山」について、その辺りの山との違いを聞く事が出来ました。
どんな事でも、最初は簡単安易に始めたりする事は容易ですが、同じ事を続ける事が辛くなる。
って言うレベルではなく「後から追い討ちをかけられた」って話です。

その時は、同世代の方々と数人で富士山に登ったそうです。
最初は皆元気があるので、それこそ余裕で、どんどんハイペースで登って行くそうです。
その方は、元々自分の体力に自信がなく、ペースを落としてたので、どんどん放されて
置いて行かれてしまい、申し訳ないない‥と思いつつ自分のペースを保持してたそうです。

山頂に近づくにつれて、風が強くなってきて、それこそ歩くのがいよいよキツくなってしまい
杖を使う事にしたそうです。(ほら、例の焼印のあれ。)

ここまでの話。
平地では無風でも山や高地は風が常に吹いており、そして温度も低下するものですよね。
そして富士山みたいな高い山は森林限界も越えるので遮ってくれる木々もない。
そう考えると、多分想像できないくらい過酷な気がします。

そのウチ、20代の頃でも休み休みでしか登れなくなり、休むのですが
休むと余計に体が冷やされ動く事も出来なくなりそうなので「休むに休めない」状態になった。

これは分かります。
この季節、自転車で走ってる分には運動量と風で失われるバランスが取れてたり
走行してさえいれば、運動量が上回り汗をかく事もあります。

が疲れたから休もうと停まり暫く休むと、運動がないので急に寒くなってくる点。
まして汗が余計に体温を奪い体が冷えてくるので‥休みを取るにしても
屋外では「疲れが取れる」とか「自分が疲れたからと決める時間の半分程度」に留めないと
その後が余計に「疲れ」てしまい。何度も休む様になったり、気力が奪われて行く。

普通は歩いてれば、このバランスは1番取れるんですよね。(なにせ人間の原点ですが)
ただ富士山みたいな山を登る場合、ペースが遅いくせに脚力使いまくりで、挙句に冷たい風に吹かれまくり‥
で、多分「歩いてる」って時の発熱のバランスが崩れる。それは下手したら自転車以上かもしれません。

所で、この発熱(運動)と、損失(風による温度低下)は、この季節1番過酷なのは「バイク」です。
バイクは、男性でも無免許を含んでも、1/4程度の人しか経験がないかもしれません。
(これでも多めに言ってます。下手したらもっと少ない)
女性なんか乗った事すらない人が大半かもしれませんので、中々ソレを分かって貰う事が出来ませんが

この時期に1時間も持ってると
育ち盛りの10代後半でもスボン2枚履き、上着3枚に首にマフラー、フルフェイスヘルメット
手袋2枚重ねでも「ガチガチに寒くなって」アクセルを回す力やブレーキを握る力がなくなり
体幹もガチガチになるので、危険で休まずには運転してられません。
(なので郵便配達の方が、その辺で休んでても決してサボりではありません。ああしないと乗ってれない)

多分、富士山に登るって事は、バイクに乗ってるのに等しい状態なうえに
休むこともままならないんだと‥そんな風に想像する事は容易ですね。

結局、この「お姉さん」は、上りきって、ご来光を拝めたそうなのですが
先に進んだ同行人達は、最初のペースが祟り、途中からペースがガタ落ちして
結局日が昇ってくる時間に間に合わなかったそうです。

そんなこんなで仕事の中休みの時間も終わったので挨拶をして、その場から離れる事にしました。
とても、いい話を聞かせてもらい、考える材料も頂き「何かに生かせたらなぁ」と思っていた所‥


冒頭で書いた「一緒に乗ってたくもない口もききたくない」奴が、早速ですが
「あのババぁは、日頃話す相手も居ないから、ここぞとばかりに喋ってたな」とか言い始めました。

悲しい人ですね。
「人間は自分基準にしか、他人の事を考えられません」「自分の想定内でしか他人を判断できません」
つまり、この方は、私に限らずに、「自分の話を聞いてくれる人がおらず普段寂しくて仕方ない」から
こんな言葉しか出てこない訳です。

それはそうです。数行前で述べた通り
「どんだけ自分が出来た人間だと思ってるんだか?」知りませんが
クチを開けば自分以外の人間の文句や卑下ばかり‥だれが貴方の話なんか聞きますってのよ?
(まぁそのくせ、表面だけはイイ人間を装うのは上手い‥けど、すぐボロをだしますけどね。)

ってか、他人を見下げないと自分を保てない自分って一体‥とか思わないのかなぁ‥
そんな事ばかりだから、いよいよ他人を認めるのが怖くて出来なくなって来る訳で‥
悲しい人間ですね。

つ~か、この方
「強面の屈強そうな男性」(体格的や経済的社会的、立場的とか学歴など)と
若い女性」にだけは妙に甘いと言うか優しい。

逆に老人とか、接客で自分が客みたいな立場な時には驚くくらいの高圧的な態度を取る。
(つまり相手で態度を変えると言うか血液型占いで言ったらABそのものの感じ‥ってイウか実際ABです。)

つまり見た目だけで人を判断するのである。
まさに絵に描いた様な‥ってのを「地」で行く訳ですが
短時間しか接しない御客さんやら、世間一般でいえば女性は、こう言うのにコロっと騙されますよね。

‥まぁいいや。
いい反面教師と思ってはおりますが、ものごとには限界があります。
勉強も学ぶ事が多いと頭がパンパンになり頭に入らなくなりますよね?いま、そこです。