生き地獄からの脱出

<引用開始>
東日本大震災による津波で妻と娘ら家族4人が行方不明になっている岩手県 大船渡市内の30代後半の男性が自宅で練炭自殺をしていたことが、関係者の 話で分かった。
男性は3月14日ごろに、大船渡市内で高校の同級生と会った際、津波で妻と幼い娘、妻の両親の家族4人が行方不明になっていると話したという。同級生は『一人だけになってしまい耐えきれなかったのではないか』と話した。

岩手県は被災数日後から医師らによる被災者の心のケアに取り組んでいる。
常設の相談窓口は県精神保健福祉センター(019・629・9617)に置いている。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110405ddm012040140000c.html
</引用終わり>

人に話したって解決出来ない話もあるんだよ。

仮に病死ならば、まだ嫌でも覚悟する時間もあるが、その覚悟すらない突然の別れ。

この震災後の20日間余りの間、
彼にとっては拷問以上の拷問、地獄以上の地獄だったであろう。

これからも、こう言うケースは後を絶たない気がするし

この場合、その苦痛を和らげるのは死のみだと私は思う。

仮に友に同じ状況があったとしたら
私は友に『死ぬな』とは言えない。

そう言う選択に迫られなかっただけ…私は幸せなのかも知れない。
(友人全員怪我無く存命…と言うか私の家位ですね津波が来た位、海に近いのは)

このケースの場合
楽に死ねる安楽死を選択出来る仕組みが本人に残された唯一の今生の幸せではないだろうか?

死ぬな!と言うのは簡単だ。

ただ、その言葉は
『寿命で死ぬまで生き地獄を背負え』と相手に言ってる様な事なのも理解してあげて欲しい。
もし天国があるのであらば、そこで家族に再会し、幸であって欲しい。
そう願わずにはいられない。