凍傷1部状場

一昨日の日誌でコンクリ面に付いた油汚れを落とす際に、パーツクリーナー(ブレーキクリーナー)を使いました。
その際にパーツクリーナーの缶を押していた右手人差し指の先端が凍傷を起こしてしまった‥事の後日報告です。
 
予め‥凍傷というと「指先切断」とか、オオゴトの様な話に直結しがちですが、段階があり、そう言う段階ではありません。
なにせ人生の折り返し?と思われし、この年齢まで経験の無い話なので私もビビって色々調べたので
他の方の参考になれば‥幸いです。
 
まず「そうなった経緯」から‥ここを話さないと意味がありません。
凍傷と聞くと皆さん「火傷の反対版」と思われますよね?たしかに「なる状況は、そう」なのですが
体に感じる感覚が違います。
 
火傷の場合(就寝中の低温火傷は除く)は、明らかに「熱い!」と感じてなるものですよね?
たしかに物凄い熱さであらば神経も即死でしょうけど、自分の体から火が上がり匂いで気付くと思います。
(お~想像しただけでッキツイ)
もしくは、それ以上になれば気絶したり死に至る訳ですが‥
 
凍傷の場合ですが、夏なら分かるかもしれませんが冬は分かりません。
たとえば冬の寒い日に手袋をしないで外を歩いたり作業してると手がカジカンできますよね?
その状態で十分「感覚がおかしくなって」ますよね?
その感覚以上の感覚が冷感側にはないんですよ。
 
ですから寒い中で何かしらの作業をしていて寒いからって途中で辞める訳にはイカン‥と
頑張るだけで十分危険な訳です。
 
そしてパーツクリーナーはスプレー缶に入ってますが中のガスが気化する時に熱を奪います。
あとクリーナー液自体が揮発性が高く=熱を奪う力が大きいです。
 
私はスプレー缶を握って作業する時に、その他の指や反対側の手も冷たかったので
スプレー缶の内液が掛かってる指先も冷たいのは当然くらいに感じていました。
 
さて、作業が終わり家に入ります。指先が冷たいのでストーブの前で温めてましたが
なぜか人差し指だけ感覚が戻らないって言うか、まるで冷たいまんま(感覚が)
 
なので使い捨てカイロを巻き付けてみましたが、それでもジンジン痛いだけで感覚が戻ってきません。
もったい付けても仕方ないので結論を書くと、この段階で風呂でも沸かして入浴してください。
 
外から暖める(湯に漬ける、カイロに当てる、コタツに潜る、ストーブに当てる)は、意味がありません。
あまりにもの寒さのあまり血管が収縮してしまっていて、外から暖める位では血管は広がりません。
 
その後私はジンジン痛いまま2~3時間我慢しましたが、どうにも我慢できないので
風呂に早めに入浴したら、ようやく痛みが引いてきて効果を実感しましたが‥
 
これをもっと早めになるべきであり、時間が絶ってしまい過ぎたので若干の水膨れと痺れが残ってしまいました。
現在は中指でキーを打っています。(結構なれた。でも「M」を押そうとして「N」を押したりは頻発させてますけど。笑)
 
翌日である昨日は仕事で人差し指を庇えば庇う程に、どっかにブツける始末(お約束w)
指先は左半分が痺れてる様に痛いです。(昨日よりは全然回復はしてきてます。してきてなければ多分ココで記事にしてない)
 
最後に凍傷を理解する上で参考にさせて頂いたページからの引用です。
 
<引用開始>
症状と対応
 局所性の寒冷傷害で、体の組織が凍結し、細胞間に氷の結晶を作ったり、細胞自体が凍結したりする事により発生する。しかし、凍結よりもそれによって発生する二次的な血行障害(血栓)によるダメージの方が大きい。凍結により血液中の水分が失われ血液が濃縮されることによる。手足・耳・鼻・ほおなどがなりやすく、一度凍傷になった人や、喫煙者、O型血液者はなりやすい。(黒人は白人より3~6倍なりやすい)心臓病・皮膚病・糖尿病の人もなりやすい。組織の凍結はマイナス4~10℃以下で発生するが、循環障害は氷点下でなくても発生する。
 最初、針でちくちく刺されるような痺れ感が一面に発生する。(ない場合もある。) 凍結→すべての感覚が無くなる。痛みもない。血管が収縮→青白く変色→血管内にスラッジが発生→紫色に変色→壊死。凍傷がひどくなければ、加温後数時間から数日で水泡ができる。水泡の液体が透明で、指先まで広がれば、その下の組織は回復する。水泡に血液が混じったり、まったく水泡ができないような場合には、回復不可能(Ⅲ・Ⅳ度)な場合が多い。(初期の段階では、凍傷の程度の予測は困難)
 ※アイゼンバンドの締め過ぎや、プラスチックブーツのフェルトが汗で湿って膨張し、それによって生ずる血行障害により凍傷になる例が多い。ごく軽度のものは、暖めたり動かしたりすることにより比較的早期(数分~数十分)に感覚がもどる。このとき激痛が発生する。その後、冷気に曝された時に痛みを感じたり、弱い痛み(しびれ感)が数ヶ月間続く場合もある。凍結した組織をお湯(38~40℃)に浸し急速に温めて、血液の循環障害を防ぐ。ゆっくり加温すると、かえって傷害がひどくなる場合がある。血栓を防ぐ処置(投薬)が必要。
 体温が低い間は、手足の血管が収縮しているため、まず体温を正常にもどしてから処置する。低体温症の場合には、末梢血管の低温・低酸素・高カリウムの血液が心臓に流れ込み、心室細動などの加温性ショックが発生し、状況をかえって悪化させる恐れがあり、身体を急激に動かさないことが重要。
 加温時の痛みがひどい場合には、鎮痛剤を投与する。加温後、大きな水泡が発生するが、破らなければ感染の危険は少ない。感染が明らかな場合には、抗生物質など投与する。喫煙は禁止。壊死した組織は数週間~数ヶ月で普通、自然に脱落する。
 感染が起きたり形成のために、手術を行なう時もある。自力下山が必要な時は、加温してはいけない。解凍すると膨張し靴が履けなくなったり、自力歩行が困難となる。また万一傷ついたり、再凍結したりすれば、かえって傷害は大きなものとなる。
 ※強風などにより、帽子・手袋・オーバーミトンなどを飛ばされないことが大切。極低温時には、排泄行為などに伴い、僅かな時間で素手に凍傷を負ってしまう場合がある。とくに低体温症や低酸素状態において見当識が失われた時には、防寒にまったく無関心となってしまう場合があるので、早い段階の対応が必要である。
 国内の山では、手袋や靴下を濡らさないことが特に大切。テントや雪洞内では、手袋や靴下を乾かすことを何より優先させる。靴やインナーシューズをテントシューズ代わりに履き続けないこと。指輪やピアスの類は厳禁。アルコールは血管を拡張させ結果的に熱を失うことになるので逆効果。
 ※知識があれば、あわてずに済みます。また、軽い内に手当てをすれば、後遺症も残りません。ただ、全く痛みがないため気付かない場合がありますので、くれぐれも注意しましょう。(登山中は、お互いの顔面をチェックし合うことも必要)
</引用終わり>
 
ちなみに私のは水泡の中に血は混じっておりません(^^;
って言うか壊死までしてたら、とても文章を書いてる所ではなく痛みに今苦しんでると思います。
 
どうぞ皆さん‥冗談抜きに気をつけて‥登山ではなく冬の平地の雪もない外でも
条件が揃えば起りえる話です。