とくさだえき(現存10系客車)

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いわき市内にある10系客車の成れの果て‥

以前は喫茶店として使われ、数年前に思い立ったかの様に見に行った際は
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店は、すでに営業をしていないが、草刈されて、きちんと管理されてる風であった。

今日、仕事中に目の前を通ったら‥「これゃ~下手したら解体されるな」との雰囲気。
店(喫茶店)で営業されてた方や、地権者は鉄道に関して、どの程度の知識の方か?存じませんが
この客車を、わざわざ遠く関東から見に来る方も居るんですけどね。


その方々が無駄足にならない様に、残念ですが無くなった時は、ここで報告しなければ‥ですね。

私的に10系客車の大きい窓とか、外見のスッキリした形状が好きでしたが
昭和末期の常磐線には、旧客(スハ43系とかオハ46とか)は、あっても
10系は姿がなく実際に乗った事がありません。

だから尚更10系に興味があり、好きで特集雑誌を買って読んだ事もあります。
(鉄道ピクトリアルだったかな?鉄道雑誌でも車両構造や運用システム系のヲタのオタ雑誌。笑)

そこで乗った事の無い10系客車の真実を知るんですが、
新世代に向けて軽量化に取り組んだ…のが仇になり
鉄板が薄く腐食に弱い上に車体構造がモノコックなので痛みが早く、
それまでの旧客よりも早々に廃車が進んだとか‥

寝台車は、下降窓が災いして雨水が車体に浸入しやすく車体の鉄板の腐食が早かったとか‥
↑これに関しては、以前「急行型」のグリーン車の窓が同じ構造で「下降窓」だったんですが↓
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普通列車に格下げさて普通車に改造された晩年「サッシ窓」に変更されてました。

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なんで、そんな余計な改造をしたんだろう‥(見た目もイマイチだし)と思ったら
要は雨水による腐食に対しての対策だったんですね。

国鉄時代に車両の検査工場に勤められてた方のブログを拝見してるのですが
鉄道車両は、「丈夫に作られてるから長年使われてる」のではなく
その研修の度に腐った板を張り替えたり、車で言えばレストアレベルまで分解修繕させて
長々使用していた事が理解出来ます。決して丈夫な訳ではないんですよね。


‥と話しが横道にそれてしまいましたが、各地で旧型の客車が残ってる姿をみますが
この10系客車は「特に弱い」訳で‥幸い当地は雪が降らないので持ってる様ですが
もう、いつ解体されてもおかしくない気がします。(痛みの進行が早すぎて)